昔ほど、新譜やアーティスト情報を追いかけることもなくなったけれど
それでもやっぱり、音楽ってふしぎな力があるなと思う瞬間があります。
今まで何度か、遠くの友達が曲を贈ってくれたことがありました。
それは、自分で編集したCDだったり
youtubeのリンクだったり、iTunesのギフトだったり。
どうしようもなく落ち込んだときでも、
そんな曲を聴くと元気になれたりする。
ありがとうーと心の中でつぶやきつつ^^
どの曲も、時々そっととりだす宝物です。
* * * * *
先日は、広島の友人に誘われて
ノラ・ジョーンズのコンサートに行ってきました。
アルバム一枚しか持っていないくらいの私でも
どっぷり浸れてしまう素晴らしいライブでした。
やっぱり、こういう心の栄養は大切だなーとしみじみ。
一緒にいった彼女はデビュー当時からのファンだそうで
いろんな想いがあふれてくるのが伝わってきました。
私はこの曲がお気に入りに♪ かっこよかったー
Sinkin' Soon
* * * * *
そしてノラ・ジョーンズの会場で
来週、中島みゆきのコンサートがあることを知りました。
高校の頃からファンで、いつか生で聴きたいと思いつつ
いつもチケット争奪戦に敗れていて。
なんとかして行きたい…!
もちろん完売していましたが、どうにかチケット入手。
そして久々に新譜「常夜灯」をチェックしてみたら
何とも味わいが変わっていて…
試聴しただけで涙が出そうでした。
すぐにアルバムを購入。
中でも「風の笛」が心に沁みます。
みゆきさんらしい、優しいエール。
「言いたいことを言えば傷つく
大切なすべてが傷つく
言葉に出せば 通じることもある
言葉に出せば こじれることもある
黙るよりほか思いつかず
決めたんなら それもいいだろう
言葉に出せない想いのために
おまえに渡そう 風の笛
言葉に出せない想いのかわりに
ささやかに吹け 風の笛」
今まで友達が贈ってくれた曲たちは、
この風の笛みたいなものかもしれないなーなんて
ぼんやり思いました。
「リラの花咲く頃」も涙が出てきます。
祖国を離れて、思いを残して咲くリラの花。
「見上げれば 空の色さえも馴染みなき異郷にあって」
「それでも 時が来れば花は香る」
そして続く「倒木の敗者復活戦」。
「泣き慣れた者は強かろう」
「傷から芽を出せ 倒木の復活戦」
この曲の力強さもみゆきさんならでは。
東北、に聞こえてしまったんですよね最初。
アルバムに震災へのメッセージをこめたのか、と質問されて
はっきり言葉にしなくとも想いがこもらないはずはないですよね、と。
みゆきさん、そんなことを語っていたそうです。
「ピアニシモ」という曲に象徴されるとおり、
全体的に、語りかけるような優しい曲が多い。
声を張り上げなければ何も届かない、と思っていた「私」が
ピアニシモで歌うことで初めて聴こえたものがある、と。
長い年月を経て変化してきたみゆきさんの姿が
鮮やかに見えるような一枚でした。
死ぬまでに一度は、と願っていたみゆきライブ。
最初から最後まで泣き通しなの間違いないなー(^-^;)
アルバム聴くだけでこれだもの…
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