カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2012/11/01

愛を読むひと

数日前、眠れなくて久々にHuluをのぞきました。
会員のままなのに、全然観ていない…

静かな映画が観たいなと思って
なにげなく選んだ「愛を読むひと」
観てるうちに眠れるかなーと思っていたら
どんどん引き込まれてしまい、
涙ぼろぼろで結局朝まで眠れませんでした(^-^;)

なぜあんなに感情を揺さぶられたのか分かりませんが
予想と全然ちがう作品でした。
恋愛ものではないと思うし
「愛」と、ひとことでくくってしまうのも違う。

よく分からないのです。
でも、そうせずにはいられなかった、ということだけは分かる。

世の中、きれいに言葉におさまる感情ばかりではない。
すべての行動が善と悪にぴったりおさまるわけでもない。
何にプライドを持ち、恥を感じるかの基準も
驚くほどに人それぞれ違う。

先日、ナチスの収容所に関する本を読んだばかりですが
奇しくもこの作品にもそれが大きく関わってきました。
そういう作品は他にもたくさんありますけど
それぞれ視点が違っていて深く考えさせられます。

この作品は、ドイツが自らの罪を裁いたもの。
罪深い時代であったと同時に、
目に見えない犠牲者もたくさんいたのだろうと。
そして、その消えない歴史を抱えて生きる人々の気持ちは
とうてい想像できるものではない。

時代に抗えるだけの強さを持った市井の人々が
一体どれだけいるのでしょう。
少なくとも私は自信がありません。
今ですら、気づかないうちに飲み込まれていることが
多々あるというのに。

印象に残ったシーンはたくさんありましたが
the に丸をつけていくシーンは鮮烈でしたね…
(観た人にしか分かりませんが)
あそこで涙が止まらなかった。

そしてラストの残酷さ。

とにかくケイト・ウィンスレットが素晴らしくて。
彼女の演技が、すべてに説得力をもたらしていたように思います。
近年、大好きな女優さんの一人です。
少年も、レイフ・ファインズも良かったですけど、
レイフ・ファインズは「シンドラーのリスト」で
残酷なナチスの将校を演じていた印象が強烈なので
ちょっと雑念が入ってしまった…


この作品には原作の小説があります。
ドイツの作品です。

小説の邦訳は「朗読者」
映画もこのタイトルで良かったんじゃないかな…
「愛を読むひと」って何か違う感じがして
タイトルについていろいろ調べてしまいました。

映画はドイツが舞台ですが英語で製作されており
原題は「The Reader」です(アメリカ・ドイツ合作)。
女のために本を読み続ける男、
本当にそれだけの意味なのかな?なんて深読みしてしまいました。
ダブルミーニングがあるような気がして。

…結局は深読みしすぎでした。えへ。

--------------------
ドイツ語原題の Der Vorleser は男性単数形であり、明らかに主人公ミヒャエルを指している。『朗読する男』と訳すことも可能だったが、先に訳された英語版のタイトルが The Reader となっており、編集部の提案に従って『朗読者』とした。

-「朗読者」訳者あとがきより- (訳者:松永美穂さん)
--------------------

どうしても原作が読みたくなって、図書館で借りてきました。
楽しみです。


この秋は、仕事の合間にやたらと本を読んでいます。
県立と市立の図書館が徒歩圏にあって幸せです。

ある日の帰り道。
平和公園近くの川沿いにある「カフェ・ポンテ」が
まるでクリスマスのような装いでした(^^)

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/10/26

最強のふたり

やっと観てきました。

「最強のふたり」公式サイト

この作品はもう、言葉は要らないというか…
オマール・シーの笑顔に尽きるのではないでしょうか。
きっと、誰もが彼を大好きになってしまうのではないかな。

どうしてこんな笑顔ができるのだろう。
それに対するフランソワ・クリュゼの表情もとても良くて。
劇場が笑いにつつまれる瞬間もたくさんあり
胸が一杯になる作品でした。

予告よりも、ずっとずっといい。
気になっている方は、ぜひ(^^)
また、いつか観なおしたい一本です。


今日は初めての八丁座。
いつものサロンシネマの系列ですが、こちらは指定席。
話題作だけあり、10分前に行ったら
もう前から1-2列目しか空いていませんでした。
活気ある劇場は好きです。
隣の人がずっとメールを打ってたのを除けば…(-_-)

八丁座も、席は広くてふかふかで座り心地が最高でした。
もうシネコンには戻れないかもしれない…

引っ越してくる前は、近所の映画館に
なかなか観たい映画がかからなかったのですが
今は気になる作品ばかり。
さすが、こだわりの映画館だなぁと思います。

もちろんDVDという選択肢もあるのですが、
映画館という空間がたまらなく好きなんですよね。
それほど観たいと思う作品がなくても
「映画館いきたい!」となってしまうことが多々あるので
良い作品がそろっているのは本当にうれしい。

偶然にもレディースデイだったので
「テイク・ディス・ワルツ」をハシゴしようかなと思ったのですが
余韻を残しておきたくて、お楽しみはまた後日に^^


お気に入りのブーツのかかとを張り替え、
綺麗に磨き上げてもらったり
新しい喫茶店に入ってみたり、リフレッシュの一日でした。

今日はもう、仕事せずに
本でも読みながら寝ようかなと思います(•‿•)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2012/10/16

それでも、愛してる

ジョディ・フォスター監督、出演。
メル・ギブソン主演。
うつになった夫を支える家族の話…んー。
「それでも、愛してる」公式サイト

期待しすぎていたのかもしれない。
個人的にはイマイチ響いてくるものがなかった。
現実はこういうものなのかもしれないけれど。

まず、邦題が内容と合っていない気がする。
宣伝コピーも。
愛する夫があんな状態になっているときに
放り出して一人にしておくことなんてできるんだろうか。

共感できる部分がほとんどなかった…
長男とガールフレンドのエピソードはよかったな。
ジョディは昔から大好きなのだけど、
どうも監督作とは相性が悪いみたい。

「恋は感情、愛は意志」
大学時代、そんな小生意気なことを
学内新聞に書いたのを思い出す。


サロンシネマでの予告編は気になる作品ばかり。
中でも、全身骨折した状態で生まれるという障害を負った
ジャズピアニストのドキュメンタリーに惹かれました。
またジャズピアノ習いたくなってしまいそう。
「情熱のピアニズム」公式サイト


Photo

御幸橋からのグラデーション

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/07/01

カウリスマキ監督特集-「浮き雲」

「ル・アーブルの靴みがき」の公開に合わせ、
カウリスマキ監督の特集が組まれていました。
その中の「浮き雲」を先日鑑賞。
1996年のフィンランド映画。

Poster

つつましく暮らす共稼ぎの夫婦が、
四年ローンで思い切ってSONYのテレビを買う。
ところが直後に夫が失業。
励ます妻に追い打ちをかけるように、こちらも失業。
さて、二人の職探しが始まる…。

次々に不幸が重なり続けるので
ちょっと事態が好転しても
「いやまだ油断できない」と身構えてしまう。
変な緊張感はありましたが、とても淡々とした作品。
それでいて不思議に退屈しませんでした。

来る日も来る日も職探しに追われる二人を見ていると
人間って何のために生きてるんだろう?
なんて一瞬思ってしまうのだけれど
すぐにそんな考えは吹き飛んでしまいました。

一生懸命な二人の姿が美しくて。
働くって、それだけで尊いことだなと思えてきます。
誰も彼もが好きなことをできるわけじゃないし
世の中にはいろんな仕事がある。
でも、小さなひとつひとつが尊いものなのだと。
別にみんなが偉い人を目指さなくていい。

生きること、それ自体が苦しくも素晴らしいことだなと
ぼんやり感じました。

何があっても無言で支え合う夫婦の姿は
少し異色でありながらも、強い信頼と絆を感じさせます。
何も語られないけれど、すべてを乗り越えられたのは
二人が寄り添っていたからじゃないかなと。

希望の見えるラスト。
肩を寄せ合って雲を見上げる二人の姿が胸に沁みます。


最近ちょっと元気がなかった友達に、
ぜひ観せたいな。
なんて思った作品でした。


笑いのセンスって、一番文化の違いが見えますね。
ロシアの作品を観たときも強く感じたけれど
今回も、独特のセンスが感じられて面白かったです。
「ん?笑っていい…とこだよね?」って感じで。


最後に私の仕事部屋からの浮き雲。
落ち込みそうになったときには、とりあえず空を (^-^)

Ukigumo

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012/06/07

「ミッドナイト・イン・パリ」

ウディ・アレン監督が描く、パリが舞台のおとぎ話。
冒頭のショットだけで、どれだけ監督がパリに惚れ込んでいるかが
ひしひしと伝わってきて、一気に引き込まれました。
字幕は石田泰子さん。

夜中の0時にある場所に行くと、
古き良き時代にタイムスリップできる。
そんなおとぎ話。
主人公は、ウディ・アレンそのものなんだろうなーと。
理屈抜きで、ひたすら夢の世界にひたれる作品でした。
色彩がとても美しくて。

フィッツジェラルドやヘミングウェイ、
ダリやロートレック。
そんな芸術の花咲く時代を垣間見られるだけで
無条件に楽しい。

マリオン・コティヤールがとにかく魅力的。
「エディット・ピアフ/愛の讃歌」ですごい女優さんだなと思い
「インセプション」での演技も素晴らしかったけれど。
本作でまた、抗いがたい魅力を発揮していました。

どの時代の人物たちも「あの頃は良かった」と
過去を礼賛しているのが面白い。
結局、「今」が一番得がたい時なのよね、なんて思いつつ
時に懐古趣味に走るのもまた楽し、そんな気分で鑑賞。

パリに惚れ込んで
「一度住んでみたい!」と思う主人公にとっても共感。
でも婚約者には分かってもらえない。
ささいな感性の違いって、実は何より大きい。

何気なく街を歩き回るのが好きかとか。
雨のパリを楽しめるかとか。
そんな小さなすれ違い。
ラストシーン、好きです。

すっかり浸りきって帰り道は足取りも軽く、
脳内にはシャンソンが流れ、元安川がセーヌ川に思えました。
そんなの私だけかもしれませんが。
タイムスリップの車、迎えに来てくれないかなー。

今回行ったのはこちらの映画館。
サロンシネマ

引っ越してきて初めて、やっと行くことができました。
座り心地の良い、テーブル付きの広い贅沢なシート。
まさに古き良き映画館。

今、こんな映画館に通うことができるのを幸せに思いつつ
全盛のシネコンもいつか懐かしく振り返るときが来るのだろうなと
過去と未来に思いを馳せたひとときでした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2012/03/31

映画撮影の裏側とスターの素顔 - 「マリリン 7日間の恋」

マリリン・モンローと若き助監督との7日間の恋…という触れ込みですが、ちょっといただけません。マリリンはどう見ても恋してるわけではないし、コリンがほのかな恋心を抱いているだけ。いまいち安っぽい邦題になってしまって、もったいないなーと。

予告編はこちら。

恋愛映画ではなく、あの時代の映画界、演劇界、ハリウッドの裏側を覗くという意味でとても楽しめる映画でした。字幕は戸田奈津子さん。

演技法に関して、シェークスピアの舞台などで鍛えてきたローレンス・オリヴィエと、ストラスバーグに教えを乞うマリリンとでいちいち対立したり。オリヴィエの隣にはいつもヴィヴィアン・リー。赤狩りの時代なのでエリア・カザン(「エデンの東」の監督)の名前などもちらりと登場します。

ヴィヴィアン・リーの伝記は私の愛読書で、もう何度も読んでいるんですよね。エキセントリックでありながら、なんとも魅力的な人間性。上流階級に生まれたヴィヴィアンの人生は、ハングリー精神でのし上がってくる人が多いこの業界ではちょっと異質で、とても興味深い。

オリヴィエを崇拝し、愛しすぎたがために、劣等感と嫉妬に苦しみ続けたヴィヴィアン。そのエピソードは伝記にも登場し、マリリンと共演が決まったときに精神状態が不安定になった様子なども描かれていました。

また舞台育ちのオリヴィエが、映画では舞台と同じように演じると大げさになりすぎる、というようなギャップに悩んでいたことなども伝記にあって。そういったものを再現して見せてくれた、という意味で興味深く面白い映画でした。

オリヴィエ役のケネス・ブラナーはさすがの演技です。ただ、ヴィヴィアン役がどうしても…ダメでした。思い入れがありすぎるのかな…でもイメージ違いすぎる(>_<) 誰がいいのかと聞かれても思い浮かばないのですが。本当に、唯一無二の女優さんだったなとしみじみ思います。マリリンよりも、ヴィヴィアンが気になってしょうがなかった(笑)

ずいぶんと話がそれてしまいましたが、実は私はマリリンの作品をほとんど観たことがありません。デビューしたてで超端役だった「イヴの総て」くらいかな。あまり彼女の作品自体に惹かれたことがなかったのですが、手始めにこの映画の背景となっている「王子と踊り子」から観てみたいなと思いました。舞台裏、面白かったので。こんなに真剣に演技に取り組んでいた人だとは、恥ずかしながら知りませんでした。

人間としてのマリリン・モンロー、ノーマ・ジーンという女性には興味があり、彼女に関する文章はいくつか読んだことがあります。複雑な生い立ちで苦労を重ね、非常にコンプレックスを持った人だったと。グラマーな金髪美人とくくられて、頭が悪いと決めつけられるのをとても嫌がっていたとか。

そのあたりの葛藤はよく描かれていたと思います。演じるミシェル・ウィリアムズがとても良かった。クレジットを確認したら、歌も全てミシェルが歌っているようですが、魅力的で心地よい声。イメージもぴったり。体重を増やし、腰にはパッドを入れて体型を近づけようと頑張ったそうです。

ジュディ・デンチもさすがの存在感。いいとこ持っていくなーという感じでした。

ここまで書いてきて気づきましたが、原作者でもあり準主役でもあるはずのコリンの存在感は薄かった(笑)。スターにあこがれる坊やとしてはそれで正解なのかも。ハリー・ポッターのエマ・ワトソンも出てますが、チョイ役です。

物語はもう少し掘り下げられたんじゃないかなと思わなくもないですが、ほんの一週間を切り取った映画なので贅沢を言ってはいけませんね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この時は旅先の古い劇場で観たのですが、ゆったりしていてとてもよかったです。足も伸ばせるしソファみたいな椅子で、テーブルまで付いていました。シネコン全盛期ですが、こういう劇場は残っていってほしいなーとしみじみ感じた日。こんな映画館が近所にあったら通うのになぁと。

予告で一番気になったのは「アーティスト」。間違いなく面白い予感がします。早く観たい!(^^)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2012/03/03

映画誕生へのオマージュ 「ユゴーの不思議な発明」

先日、「人生はビギナーズ」を観に行った時(これもとても良い作品でした!)に大行列ができていた「ヒューゴの不思議な発明」
3Dの評判が良く、スコセッシ監督ということもありとても気になって
初の3D映画体験になるかもなーと思っていました。

翌日、本屋さんに行くと原作の「ユゴーの不思議な発明」が山積み。
何気なく手にとってみてびっくり。
こんな本だったんだ…

2007年に出版され、訳書もその頃に出ていて
コールデコット賞を受賞していたそうですが全然知らなかった。

映画が面白かったら、時間ができた時に読んでみようかな。
そう思って本屋さんをあとにしたものの、どうしても気になって
結局引き返してしまいました。
映画を観るとイメージが定着してしまうし、
やっぱり原作はまっさらな状態で読んでみたいなと思ったので。

家に帰ってページをめくると
あっという間に引き込まれて一気に読了。
レビューはブクログに書きました。
特に映画好きな方々にはイチオシの作品です。
ブクログレビュー 「ユゴーの不思議な発明」

何も知らず子供向けかなーという先入観があったのですが
これは映画誕生の歴史を少しは知っている人でないと
本当の意味では楽しめないのではないかと思います。
古き良き時代を知る、昔からの映画ファンの方々にこそ
強くオススメしたい作品です。
(…と言いつつ、私はその時代を生きていないわけですが)


今、初めて映画の予告を観てみましたが
イメージぴったりで何だかすごくワクワク。

しかし「えー、ここ見せちゃうの?!」という部分も(^-^;)
ネタバレの尺度って難しいですね…
(レビューを書くときにも、いつも悩む点ですが)

どことなく「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い出す部分もある。
失われゆく時代を引き止めようとするような。
原作は、そんな映画愛にあふれた作品でした。


ただ、絵を堪能するには文庫はやはり小さいのが難点。
現在品切れのようですが、
原書のハードカバーも欲しいなと思っています。

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011/12/06

映画・ドラマ見放題の「hulu」を試す

iPhoneから、今話題の「hulu」に登録してみました。
PCやAndroid、PS3などからも利用できます。

きっかけは「デスパレートな妻たち」のシーズン5を
観てなかったなーと思ったこと。
借りに行くのも時間をとられるし、
仕事も不規則なので観られずに返す…なんてこともしばしば。

というわけで、観たいときにその場で観られる「hulu」。
クレジットカードの登録は必要ですが最初の一ヶ月は無料で
気になるドラマや映画が見放題です。
その後は月額1480円。解約はいつでもできます。

iPhoneの画面じゃ小さいかな、
字幕読めるかな…なんて思っていましたが
思いのほか快適です(無線LAN環境にて)。
字幕はちょっと難があるのですが、気楽に楽しむには問題なし。
一時停止するとその位置を記憶してくれますが
iPhoneだとたまにリセットされてしまうので
途中でやめるときは大体の時間を覚えておくといいかも。

意外にラインナップが充実しているように感じました。
個人的にちょっと観たいなと思っていた海外ドラマも
ほとんど揃っています。

問題は、ハマってしまって勉強時間が減ること…
寝る前に必ず少しは勉強時間をとるようにしているのですが
ついついhuluに手がのびる。
布団の中で気楽に観ることができてしまうし。

この辺は意志との戦い(^-^;)
どちらにしても、無料期間にお試ししてみる価値は大です。

映画タイトルをざーっと見て…
オススメを書き出そうかなと思ったけどきりがなくて断念。

「ビッグ・フィッシュ」はぜひもう一度観たいと思ってた映画。
イチオシです。
「マイ・ガール」や「スタンド・バイ・ミー」など
懐かしいのもありますよー。

邦画もちらほら。
先日観た「ユリイカ」に続く「サッド・ヴァケイション」も気になる。

観たいのありすぎて困ります(>_<)


☆個人的な観たいドラマメモ

「アリー my love」
「ER緊急救命室」
「グレイズ・アナトミー」
「ゴシップガール」
「フレンズ」
「プリズン・ブレイク」

あ、「24」も途中から観てないな…
ドラマは観始めると止まらないから非常に危険。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/12/03

「ユリイカ」

バスジャック事件で心に傷を負った三人が
再生の旅に出る物語。

と言うと、とても陳腐に聞こえてしまうな…。

邦画は勧められてもめったに観ないのだけど
この作品はいつか観たいと思っていて
レンタルショップを三軒ハシゴしてやっとVHSを見つけた…
今は映画も使い捨てっぽくて悲しい。

絵画のような映画だった。
どの場面を切り取っても完璧に。
これは映画館で観たかったな。

三時間半以上もあって、すごく長いのに
ずっと引き込まれていた。
一緒に旅してたのかもしれない。
難解だという声もあるようだけれど
意味など考えることなく、すーっと心に入ってきた。

今の時代、いろんなことが早すぎて
張り切ってるときはいいのだけど
時々ついていけなくなることがある。
そんなとき、すべてを切り離して
ゆっくりこんな映画を観る時間がとても貴重に感じた。

自分を見失いそうになる時もあるし。
立ち止まるのって大切。
周りに飲み込まれないように。
大切なものなんて人それぞれ違う。

そして、あの人も元気でいればいいなと
笑顔でいてくれればいいなと
誰かを思い出すのもいいんじゃないかな。

セピア色だった風景がいつの間にか色を取り戻していて
なぜか涙が出た。

ヴェンダースを観ていない私は
ちょっとだけフェリーニの「道」を思いだす。

海、かな…

言葉を尽くしても伝わらないこともあれば
言葉なんていらないこともたくさんある。

違うタイミングで観ていたら退屈したかもしれない。
今出会えて良かった映画。

そして、ちょっと旅に出たくなった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/03/10

「イレイザー・ヘッド」

先日、「イレイザー・ヘッド」を観ましたので軽く記録。


デヴィッド・リンチ監督の本作はタイトルだけ知っていました。
でも何となく怖そうで、避けていた…
リンチ監督の作品は、全体的に苦手な香りがして
ずっと避けていたような気がする(^-^;)
作品リストを見たら「エレファントマン」しか観ていないようです。

この作品。とにかくグロい。
そういうの苦手な方は、絶対観ないでください。
ありえないレベル…

私もグロは苦手なのですが、
それを超えて引き込まれるものがあったのは事実。
おかげで、最後まで観てしまいました。

でも、ストーリーはすごーく単純です。
よく聞く話。

軽い気持ちで愛してもない女を妊娠させちゃって、
オタオタしながら仕方なく一緒になる。
必死な女は育児ノイローゼに。
男は何一つ協力せず
「めんどくさいなー。逃げたいなー」と思いつつ現実逃避。

そんなあれこれが、
いろんなものをメタファーとして用いつつ表現されます。

その、いろんなものがグロいんですけどね(^-^;)
そして、ラストがまた衝撃的です…

退屈しない映画ではありました。
でも二度と観ることはない…かもしれません。
デヴィッド・リンチという人が常人でないことはよく分かりました。

この映画を生涯のベストワンとして挙げる方がいたので
観てみたんですよね。
やっぱりそう言われたら観ないわけにはいきません。

いやあ、でも好みは本当に人それぞれだなと思いました。
「ぜひ劇場で観たい!」なんて、
たとえ社交辞令でも言えないです(^-^;)
まあ、それはグロいからなんですけど。

うーん、一言で言えば男のいいわけ臭が漂う作品かな…(笑)
おそらく、見るべきところはストーリーではないのですが。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧