福島原発「廃炉」署名のお願い
先日もお伝えしましたが、表題の署名運動が始まっており
第二次集約日は4月末となっています。
内容に賛同していただける方はご協力をお願いいたします。
署名用のメールフォームもできたそうです。
↓
福島原発の「廃炉」を求める有志の会
原発に反対だというと危険思想だと言われたり、
討論番組が推進派ばかりで作られていたり、
極端かつ喧嘩腰な意見ばかりが目につきます。
ちなみに私はどこかの団体に属する気などまったくありません。
ただ、現時点で自分なりに考えていること。
今すぐ全ての原発を止めることが無理なのは分かっている。
それでも将来的にはなくす方向にいってほしい。
現状を見て、福島原発は廃炉にすべきであるし
今から新しい原発を作るなどというのはもってのほか。
推進派は「原発がなきゃ日本は終わり」だというけれど
本当にそうなのか、思考停止せずに模索しつづけるべき。
手に負えないものに頼る生活、
子供たちの未来に負の遺産を残すことは間違っている。
以上。
こういったことを自由に話し合える空気がないのが残念です。
皆、何かしら思いはあるはずだと思うのですが。
私自身、こういうことを書くことで
知人から距離を置かれるかもしれないという覚悟はしています。
情報収集に疲れて、ふと開いた『銀河鉄道の夜』。
いつもと違う部分で考え込んでしまいました。
「おまえは化学をならったろう、
水は酸素と水素からできているということを知っている。
いまはたれだってそれを疑やしない。
実験してみるとほんとうにそうなんだから。
けれども昔はそれを水銀と塩でできていると言ったり、
水銀と硫黄でできていると言ったりいろいろ議論したのだ。
みんながめいめいじぶんの神さまがほんとうの神さまだというだろう、
けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも
涙がこぼれるだろう。
それからぼくたちの心がいいとかわるいとか議論するだろう。
そして勝負がつかないだろう」
-宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』より-
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コメント
うっちーさん、こんばんは。
遠ざかろうなんて思ってませんよ。わたしも段階的に減らすに賛成です。ただ、代替エネルギーがないところが悩ましいですね。
今日(昨日?)ETVでこんな番組してました。頷けるところが多いです。
ETV特集「原発災害の地にて~対談 玄侑宗久・吉岡忍」
http://shinka3.exblog.jp/16141451/
ただ、「原発がどんなものか知ってほしい」はご本人の亡くなった後に複数の人が書いたそうで、眉唾物だそうです。
投稿: ヨシダヒロコ | 2011/04/04 02:02
>ヒロコさん
番組のご紹介、ありがとうございます。
時間のある時にぜひ見てみようと思います。
代替エネルギーについては私もいろいろ調べましたが
様々な案があるのだなと感じています。
検討する余地は十分あるのではないかと。
「原発がどんなものか~」については
反論があることは知っていますし内容も目を通しました。
ただ、私にはそれこそ「推進派」による
粗探しにしか感じられませんでした。
平井さんの死後に講演をまとめたもののようで
技術的にはおかしなところがあるのかもしれません。
けれど、私はこの文書に関しては細かな技術的部分でなく
現場にたずさわる人間の思いや恐怖、
そして現実に存在する差別についての言及が
重要な部分だと思っています。
投稿: うっちー | 2011/04/04 02:16
署名、オンラインフォームではなぜかはねられてしまいましたが、メーラーから送信しました。
思うこと、言いたいことは山ほどある今ですが、ひとまずできることから。
投稿: baldhatter | 2011/04/05 19:43
>baldhatterさん
どうもありがとうございます!
署名へのご協力、そしてコメントいただけて
本当に嬉しいです。
私も少しずつできることを探したいと思います。
無駄かも、と思っても何かせずにはいられません。
できることなどほとんどないのですが…
投稿: うっちー | 2011/04/05 20:27
手に負えないものに頼る生活
子供たちの未来に負の遺産を残すことは間違っている
この、うっちーさんのご意見に
私は、100%賛成します
投稿: あけみ | 2011/04/06 09:49
>あけみさん
コメントありがとうございます。
日一日と悪化していく状況を見て
これは悪い夢なんじゃないかとさえ思えてきます。
最初は自分の故郷の心配をしていましたが
今や日本中を恐怖に陥れ
さらには世界中から非難をあびている…
それでも何一つ改善にむけて踏み出せない。
なんと恐ろしいものかと気が遠くなります。
投稿: うっちー | 2011/04/06 14:10
こんにちは。時々覗いていましたが、初めてコメントしています。
この件、ずっと迷っていたのですが(考えを決めかねて迷っていたというよりも、それをどう表明するべきか/しないべきかわからずにいました)、これを読んで背中を押していただいた気がします。ありがとうございました。
この期に及んで何も学べない人間ではありたくない、と思っています。
投稿: yumi | 2011/04/10 13:20
>yumiさん
はじめまして。
コメント、どうもありがとうございます。
こうして、一票ずつ増えていくと思うと
本当にうれしいです。
そしてまた、孤独感から救われました。
なかなか、福島以外の方に関心を持ってもらえず
苦しい毎日です。
原発について話ができるのは福島出身の知人ばかり。
やはり他人事なのだろうなと虚しくなります。
yumiさんのブログも少し拝見しました。
震災後のお気持ち、とてもよく分かります。
私も故郷である東北を離れて暮らしているので
共感できる部分が多々ありました。
自分のフィールドで、マイペースで
できることをやっていくしかないと思います。
仕事を頑張り、日常を維持していくことも
「できること」の立派な一つだと思います。
何とか乗り切っていきたいですね。
投稿: うっちー | 2011/04/10 15:04
現在、専門家によるさまざまな試算がなされています。ある試算では、東電圏内の白熱電灯を全てLED電球化し、10年以上使っている冷蔵庫やエアコン等の大型家電を消費電力の少ない新型に交換すれば、不足すると言われている程度の電力分はまかなえるそうです。もちろん、これ以外にも節電の工夫をするべきだとは思いますし、TVの地デジ化などに比べると時間的余裕のない話ですから、生産が間に合わなかったり、国民の購買力が追いつかないことも考えられます。ですが、新たな原発に頼らなくとも、この状況を凌ぐ方法がゼロなわけではない事が分かりはじめました。いずれにしろ、原発であれ火力発電であれ、新たに建設するには5年はかかります。どう転んでも夏の電力需要には間に合わないのですから、それ以外の方法を立ち上げるしか道はありません。
西日本を中心にエコ家電をフル操業で作れば、そして国民が頑張ってそれに買い換えれば、国内経済を一気に活性化し、夏期の電力需要逼迫を回避し、無限に発電所を増やしてきた負のスパイラルから社会が脱却出来る[可能性]があります。これは一過性の電力需要対策ではなく、日本の将来を変え、国全体の体力を高めるための根本的な変革です。それを実現するためには、[被災地も含めて]国民全体で貯金を取り崩してでも消費を拡大しなければなりません。大変なことではありますが、もし実現すれば、日本が生まれ変わる事も不可能ではないでしょう。
ここから先は私個人の考えですから、浅はかなアイデアかもしれませんが.....。被害のひどい被災地は、現在産業がありません。ですが、日本を建て直すためには、被災者にも働いていただかなくてはなりません。被災者の一部は、国庫による被災地再建の仕事について貰う。また一部は、西日本の生産ラインを支えるために、数年間移住して貰う。町単位での大型の移住を受け入れるために、西日本に新たな大規模生産プラントを立ち上げる。そんなことも効果があるのではないでしょうか。もちろん、大型の復興宝くじなども資金源として是非実行して欲しい事業の一つです。
ただし、マイナス面も当然あります。西日本に生産拠点が移動すれば、再建後もそれらは戻ってきません。同じ事は、阪神大震災の時にも起こりました。福島原発の安全化も、未だ霧の中です。不安なことは山ほどあります。だからこそ、まず冷静でいることが必要だと思います。「力なき理想」も「理想無き力」も、ともに無力ですから、[方向性]は[方法論]と一緒に考えていきたいですね。あ、いつも長くてスミマセン。
投稿: Yoshino | 2011/04/10 17:49
>Yoshinoさん
いつもありがとうございます。
じっくり読ませていただきました。
匹敵するような文章でお返しできなくて
申し訳ないです(^-^;)
いろんな可能性がありますね。
もちろん、私たち消費者が変わらねばならない部分、
我慢しなければならない部分など
たくさんあるのだと思います。
原発がいやだというからには、
そういう覚悟を持つことは必要ですね。
方向性と方法論はセット。
Yoshinoさんのおっしゃりたいことは、とても良く分かります。
それがほんとうだと思います。
でも、完ぺきな代替案を出せなければ
意見を言う資格はないという世間の風潮は疑問です。
それで黙ってしまう人がたくさんいます。
毎日福島で畑を耕してきた人にだって
「原発はいやだ」という権利はあります。
そういう国民の声をくみとって、
代替エネルギーについて具体的に進めるべきは
その分野の専門家や国だと思います。
実際、私なんかが代替エネルギーについて
いくらにわか知識をつけたって、
いつも論破されてしまうのです。
論争自体が「できる」「いや無理だ」で分かれているので
無理もないですが。
そして、そこにも利権やら何やらが絡んでいるそうで
どれが本当だか分かりません。
私も長くなってしまい申し訳ありません。
Yoshinoさんを責めるつもりはこれっぽっちもないです。
知識を分けていただいて、ありがとうございます。
でも国民として声を上げていくことは
とても大切だと思っています。
力なき理想かもしれませんが、
それしかできない国民もたくさんいます。
それで何かが変わることだってあると思うのです。
本当は、得意分野でいろいろな人が
協力しあえればいいんですけどね。
と、デモなどを見ているとしみじみ思います。
投稿: うっちー | 2011/04/10 23:57
どうも、私はいつもいつも肝心なところが抜けているようで.....。
「意見」は、無条件で言うべきだと思います。方法論や代替案なんて、「意見」とセットである必要は全然ないです。誰かがどこかで声を上げないと、何も変わりませんから。
ただもし、自分が意見の違う人と「話し合う」なら、「好き」と「嫌い」だけを言い合っても平行線になってしまうと思います。
そんなときは、専門家たちが計算したさまざまな試算を引き合いに出した方がいいと思います。論破することや説得することが目的ではもちろん無く、互いに情報を交換・共有することが目的です。日本人同士で喧嘩をしても、物事が良くなるとは思えませんし。
私も原発問題の専門家ではありませんが、今まで知らずに来た「罪」はあると思います。今は専門家の声に耳を傾け、将来のために学ぶ努力をすべきなんじゃないでしょうか。
国や専門家が何もかもやってくれるわけではないです。原発のない世の中にするためにライフスタイルを変えるのは、行政や専門家たちではなく、私たち自身ですから。
投稿: Yoshino | 2011/04/11 06:12
>Yoshinoさん
はい、おっしゃることはよく分かります。
私も大体同じように感じています。
そういう意味で、やみくもにデモをやるのも
どうなのかな…と思う点があり、
気になりつつもまだ参加したことがありません。
今日の余震も大きかったですね。
ちょっとくたびれてきました。
まだまだ、目の前のことで精一杯かも…
投稿: うっちー | 2011/04/12 01:52
はじめまして^^
福島原発廃炉請願の署名用紙を探していて、こちらのブログにおじゃましました。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜の一節で手が止りました。私にとっては思いを持って小さな行動をおこすことは弾みが必要なのですが、ここで力をもらえた感じがします。ありがとうございます^^
京大の小出裕章先生や地元の高校の先生関根一昭さんの原発学習会などに参加しました。原発が無くても当面エネルギーは足りると数字を出しています。そしてこれからはエネルギーも地産地消に方向転換しよう!という言葉に心動かされました。私は信頼できる先生のおっしゃる言葉を信じています。
投稿: Belltree | 2011/04/19 09:14
>Belltreeさん
レスが遅くなりましてすみませんでした。
コメント、どうもありがとうございます。
そんな風に言っていただけると
とても心強く嬉しいです。
いろんな情報が出回り、心が疲れる毎日ですが
冷静に情報を取捨選択するのはとても大切ですね…
私も少しずつでも自分の信じること、できることを
実行していきたいと思います。
少しでも事態がより良い方向に動くよう願っています。
ありがとうございました。
投稿: うっちー | 2011/04/22 11:52
久しぶりにブログにお邪魔したら
署名のことがあったので
早速メール署名しました。
あと、twitterでもつぶやいてみました。
私も、非常時に自分たちの手に負えないような技術に頼る暮らしは、単純に何か間違っているよなーという思いから、今は原発を止めて欲しいと願っています。一人一人の小さな願いが大きな変化へ繋がりますように。
投稿: ちえ | 2011/04/28 12:42
>ちえさん
わざわざ、どうもありがとうございます。
これが何かを動かせるのかは分かりませんが
こうして協力してくださる方がいて心強いです。
そろそろニュースで扱われることもだいぶ減ってきたようですが
この事故が風化しないことを祈ります。
投稿: うっちー | 2011/04/29 10:13