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2011/03/20

メディアの煽りに乗るな

原発事故に伴い、様々な不安を煽る記事が乱発され
私の身内を含めパニック状態になっている人も多いようです。

私は専門家ではありませんし、何も断言することはできません。
というか、今の段階で断言できる人はいないのだと思います。
パニックになり、不安を周囲にまき散らしても
何も良いことはないのではないでしょうか。

危機感は大事ですが、正しい危機感を持つことが大事。
どこかで目にした言葉ですが、その通りだと思います。

錯綜する情報の中、冷静で信頼できそうな記事を
いくつかご紹介しておきます。


○英国大使館による見解
日本の原発についてのお知らせ

○藤林徹(元東芝原子炉設計部長)さんによる記事
福島原発に関する見解と東京の安全性について 3/17

○高松聡さんによる記事
福島原発で起きていること





AERA、恥を知れ。

Aera

Mokuji


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東日本大震災」カテゴリの記事

コメント

ここ2、3日は減りましたが、TV局では原発事故の報道と合わせて、「放射性物質から身を守るための方法」を盛んに説明していました。

あるTV局では、若手のアナウンサーが満面の笑みを浮かべながら、「外出しないこと・家に帰るまで皮膚を露出しないこと・外気を直接呼吸しないこと・屋内に入る際は着ていた衣服を捨ててシャワーを浴びること・家全体を密閉して窓も開けないこと・水道水を飲まないこと・密封されていない食品を口にしないこと」と説明していました。ちなみにこれは、東京都内で暮らす人が守るべき手順だそうです。

番組に出演していた専門家がたまりかねて、「だからそんな必要はないと、たった今説明したでしょう!」と怒って遮りましたが、「大事なことですから」と言って最後まで説明を続けました。まるで、芸能人の結婚式にどんなゲストが来たかを説明するように、嬉しそうにニコニコ笑いながら。ちなみに、ここで説明された方法は、チェルノブイリ級の事故が起きた際に危険地域で行う緊急対応です。

専門家が呆れて、「そんなこと出来るわけ無いでしょう! 変に煽るようなことを言わんで下さい! 皆さん、こんな事は必要ありませんから、信じないで下さい」と、カメラに向かって大きな声を出していました。その後も、番組内では同じフリップを使って、繰り返し同じ事を流していました。

TVも雑誌も、何でも良いから新しいネタが欲しいのです。ショッキングなほど嬉しがります。彼らは社会的責任よりも利潤を追求する営利企業ですから、事実かどうかは気にしませんし、それを見た人にどれほどの間違った影響を与えるかにも関心はありません。
同じ民間企業である電力会社に対しては「ライフラインを支える公共性の高い企業なのに」と糾弾しますが、自分たちが情報のライフラインであることや、被災地や日本のみならず、世界全体に対して高い公共性が要求される企業であることには都合よく目をつぶります。もちろん間違ったことですが、私たちが彼らを徹底的に糾弾しない限り、いつまでも変わらないのでしょうね。悲しいことです。

投稿: Yoshino | 2011/03/21 06:58

>Yoshinoさん

まったく、おっしゃる通りです…
最初の数日、ずっとテレビにはりついていたせいか
頭痛がひどいので今はテレビは全く見ていません。
テレビをつけていた時もNHKしか見ませんでしたが。
民放のひどい話は他からもたくさん聞きました。

もう何というか…言葉がありません。
最近はいろんな気力が失せてきています。
地震、津波、原発事故、そして今度は風評被害。
これは、ちょっとやそっとではおさまらないでしょう。
故郷に戻れる日が来るかどうかも分からない上、
戻れたとしても復興などできないのではないかと
暗澹たる気持ちになります。

とはいえ、私がそんなではいけないので
何とかシャキッとしたいものですが。

AERAも、不買でみんなの意志を示そうなんて話もありましたが
蓋を開けてみれば売り切れだったようで。

聞く話によれば、テレビもだいぶ通常に戻ってきたとか。
一気に減った震災報道。
極端だなぁと思います。

日常に戻るのは大事。それは本当に思います。
しかし、このまま忘れ去られるのではないかという恐怖。
その恐怖と今は毎日戦っています。
まだまだ、何もかもこれからなのに。

視聴者や読者の側にも、
能動的な意識を持ってほしいなと思いますね。
今はインターネットという便利な手段があるのですから。
これはこれで諸刃の剣ですけど。

投稿: うっちー | 2011/03/21 11:54

ここ数日のTVの報道は論調が逆転していて、自分たちが火をつけて煽った大火を消すために、「なんの危険もありません」と連呼しています。
極端ですね。

故郷で震災を目の当たりにしたサンドイッチマンの二人は、「悲惨なシーンをエンドレスで流すより、避難所を回って安否確認の映像を流して欲しい。悲惨さを訴える映像ばかりでなく、心の安まる娯楽も流して欲しい」と訴えていました。
被災地の地方局は別でしょうが、多くの民放は組織的な安否確認用の報道は一際せず、避難所1カ所に付き数人だけ紹介しておわりでした。避難している人の氏名を画面にテロップで流し続けるだけでも、遠く離れた家族・親戚の役には立ったでしょうに。
きちんと対応していたのは、唯一NHKだけでしたね。被災地以外では、そのまま日常の番組編成に戻りつつあります。

故・筑紫哲也氏は、報道をこう定義しました。
「事実を、わかりやすい言葉で、正確に伝えること」
まさに至言だと思います。
そしてそれが出来ないからこそ、無限の風評被害を生み、被災地だけでなく、日本全体の経済や、世界全体への負担となっています。

AERAの事も、否応なく海外メディアで取り上げられることでしょう。出版元の朝日新聞社に抗議したいところですが、雑誌そのものを目にしていないので、痛烈な嫌みを言えないのがもどかしいです。
世界中に飛び火した嘘が真実に置き換わるまで、被害は続くのでしょうね。

映画界では、観客の悲しみを呼び起こすような映画は、上映時期をずらすという対応もなされています。
それに比べて、日本のニュース屋のいかに無神経なことか。同じ日本人として恥ずかしい。

投稿: Yoshino | 2011/03/21 12:56

>Yoshinoさん

テレビに関しては「本当に欲しい情報がない」という被災地からの声がたくさん上がっていましたよね。

AERAの件については、見出しだけを見ても
この時期にはあり得ないひどさだと思います。
読んだ方によれば、どうやら笑える内容らしいですが…
TwitterにAERA編集部のアカウントがあり
抗議の声が山ほど寄せられていましたが、
「不安にさせるつもりはありませんでした」というような
当たりさわりのないお詫びが載せられていました。

「いわき市の中心部に来ています」といいながら
全然中心部ではない湯本の町を映していた番組もありました。
「人けがありません」って、いつもないんですそこは。
中心のいわき駅の方が原発に近いので、
近寄りたくなかったのでしょう。
とはいえ、まだ退避区域ではないのですけどね。
ちなみに「とくダネ」です。

どうしてもマイナス思考にばかりなりがちですが
あちこちからの応援の声に励まされてもいます。
上映中止となった「ヒアアフター」は
DVDの収益を義援金にしてくださるとか、
台湾で20億円近い募金が集まったとか…
こういった人の優しさ、恩も決して忘れずにいたいです。

どうも最近、気持ちがささくれ立っていけないので…

投稿: うっちー | 2011/03/21 14:11

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