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2010年9月の記事

2010/09/30

「ポンヌフの恋人」

今さらですが、「ポンヌフの恋人」を鑑賞。
一言で説明するなら、ホームレスの男女の恋愛物語。
いかにもフランス映画だなぁ、という作品でした。

ポンヌフ橋は撮影許可がおりず、
セットを作って撮ったそうですが信じられない!
花火のシーンなど、本当に美しいです。
あと雪のシーン。

パリ、行ってみたい。
フランス語の響きも耳に心地良くて大好き。


ただ、私には共感できない部分が多すぎたかな…
ジュリエット・ビノシュ演じるミシェルに感情移入できませんでした。
ちょっとひどい。勝手すぎる。

ラストも…一見ロマンチックではあるけど
ミシェルはまた逃げ出すと思う。いずれ。
男の純粋さに対し、
女のずるさがよく出てる作品だなぁとは思ったけど
たぶん、そういうテーマの作品ではないですね(笑)

あーあ、知らず知らずのうちに
リアリストになってる自分にちょっとショック(^-^;
作品自体は楽しめましたけど。最後まで一気に。


「もしも明日、私たちが何もかもを失くして
 ただの心しか持たない痩せた猫になっても、愛を聞かせて」

そんな大好きな歌の一節を思い出しました。
この歌も、聴くたびにいつも考え込んでしまうのですが…
心だけで人を愛したことがあるかと考えると、
ないような気がするので。

そんなこんなを考えさせられた作品。


この作品よりは、これまた最近観た
「存在の耐えられない軽さ」のほうが
どの登場人物にもよほど感情移入できたなー、
というのが正直な感想デス。

でも印象深い作品なのは確か。
また時間が経って観直したりすると、感想も変わるかも…。

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最近、映画好きな人たちにおススメを聞く機会がたくさんあり
観たい作品が山積みなのですが、これもその中の一本でした。
「映画好き」「本好き」と言っても、観たり読んだりした作品が
ほとんど重ならなかったりして面白いです。

でも、みんな感性が違うからこそ話していて興味深いし
新しい発見がたくさんあって楽しいですね

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2010/09/28

一期一会

9月はProject Tokyo 2010という通訳・翻訳者のイベントに参加し、
大勢の同業者の方々とお会いすることができました。

イベント当日はもちろん、前後を含めて丸4日間、
たくさんの人とお話して、遊んで、食べて飲んで…
本当に有意義で楽しかった。

毎日ネット上で会話をしているせいもあるけれど
皆さん、不思議と初対面という感じがしませんでした。
何というのか、一緒にいて心地よい空気が流れる。

やはり、同じ職業を選ぶ同士というのは
似た部分が多いのかもしれないと感じます。
そりが合うというか。

いつも一人で孤独に仕事をしている分、
この4日間が本当に楽しくて、終わった後は抜け殻。
特に遠方から来ていた方たちとは
気軽に会えない分、別れ際に寂しさでいっぱいでした。

大げさかもしれないけど、これが最後かも。
そんなことを思いながら
悔いのないように楽しい時間を満喫しました

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学生時代に2ヶ月間、阪神大震災のボランティアで
神戸に滞在したことがあります。
2ヶ月もいると、避難所の人々ともかなり親しくなり
別れる時は本当に悲しかった。

可愛がってくれたおじさんに
「じゃあ、これが最後だろうけど、元気で」と言われて
「そんな、またお会いしましょう」と答えた私。

おじさんは私の手をぎゅっと握りながら
「そうは言ってもね。
 現実には、会えないことのほうが多いんだよ。」
と、諭すように言いました。

そして、このおじさんとは二度と会うことはかなわなかった。
当時は住所不定となってしまった方が多かったので
再会がかなわなかった方はたくさんいましたが…
私の「またお会いしましょう」も、
今思えば空虚な言葉に感じてしまう。

この時以来、
私はいつも「一期一会」という言葉をかみしめています。
いつ何が起こるか分からないし。


でも、関東の翻訳者仲間とは近々集まる予定もあるし
また12月にも翻訳祭があるので
遠方の方々とも再会できるとは思うんですけどね!

秋なので、ちょっと感傷的な日記になってしまいました~(^-^;)
それだけ素晴らしい出会いだったんだと思います。
末永くお付き合いしていただければと願ってやみません。

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