活字熱
気分転換にカフェで仕事をした後、フラッと本屋へ。
久々にいろんな本を買ってしまいました。
8割がた読んだのに、デビュー作は読んでいなかった
東野圭吾の乱歩賞受賞作、「放課後」。
![]() | 放課後 (講談社文庫) 東野 圭吾 講談社 1988-07 by G-Tools |
昨日読んだ、自伝エッセイの影響が大きいです
芥川賞受賞作の「蹴りたい背中」だけ読んでいたけど
デビュー作を読んでいなかった、
綿矢りさの文藝賞受賞作「インストール」。
![]() | インストール (河出文庫) 綿矢 りさ 河出書房新社 2005-10-05 by G-Tools |
ほぼ全ての作品を読んでいますが、
最近ご無沙汰だった山田詠美さんの短篇集「風味絶佳」。
![]() | 風味絶佳 (文春文庫) 山田 詠美 文藝春秋 2008-05-09 by G-Tools |
昔、一時期結構読んでいた星新一の名作集、
「ボッコちゃん」。
これは引っ越しで捨てたのかな~、
持ってたはずが無かったので、また買っちゃいました。
![]() | ボッコちゃん (新潮文庫) 星 新一 新潮社 1971-05 by G-Tools |
「ボッコちゃん」の中に「生活維持省」という短篇があります。
これを久々に読みたかったのです。
「イキガミ」という漫画のパクリ騒動で騒がれていましたね。
詳細は以下。
http://www.hoshishinichi.com/ikigami/index.html
個人的な考えを言えば、ここまでいくとパクリだと思います。
設定だけじゃなく、ディテールも似ていますからね。
しかし、もう騒動は一応収束しているので、
論争するつもりはこれっぽっちもありません。
コメント欄でケンカを売られても買いません。
ただ、一つだけ言いたいのは。
小学館の編集者ともあろうものが、
「『生活維持省』なんて読んだこともない」と
堂々と言うのはいかがなものであろうと。
ショートショートの大家、星新一の、
それも直木賞候補になった作品ですよ。
本当に知らなかったのなら恥じるべきですし
ここまで内容が酷似していたら、
何か他に言うことがあるんじゃないかと思います。
そんなこんなで、敬意をこめて
「ボッコちゃん」を再購入しました。
今までに3回くらい買っている気がしますが。
「生活維持省」、何度読んでも素晴らしいです。
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コメント
生活維持省、いいですよね! 私も大好きです。山田詠美さんも大好き♪ 「インストール」もなつかしいです。「放課後」も読まなくては!
編集者なのに星新一さんの大傑作をご存じなかったなんて、かわいそうな方ですよね。マンガの作者のスタンス(もしくは巻き込まれ方?)について私は無知ですが、その方もかわいそうなのかもしれません。
投稿: すー | 2009/02/04 17:57
>すーさん
すーさん、さすが読書家ですね~。
私はいつも通勤電車や昼休みに本を読んでいたので
会社を辞めてから、読書量が減ってます。
これじゃいかん!と読んでみると
やはり面白いんですけどね~。
しかし、推理物なんかは、止まらなくなるのが困りものです。
漫画家の方は、私もよく知らないんですよね。
でも編集者って、例えば持ち込みをしても
「これは、○○って作品に似てるよね」って
突っ込む立場だと思ってたので・・・
ちょっとびっくりしてしまいました。
投稿: うっちー | 2009/02/07 00:41
うっちーさん
おはようございます
元気に起きておられますか
「たぶん最後の御挨拶」には
心に沁みる部分がたくさんありました
著者の心が見える作品ですね
もうエッセイは書かないというのが残念に思えます
予想以上に良かったので
「放課後」も読んでみようと用意していますけど
今日からは「秘密」です
たのしみです
コメントを読み遅れていました
すみませ~ん (*^_^*)
投稿: あけみ | 2009/02/15 07:16
>あけみさん
私は「放課後」読み終わりました~。
よくもまあ、こんなこと考え付くなぁと
推理小説を読む度に思います(^^ゞ
これを、会社員と並行して書いていたんだと思うと
やっぱりすごいなーと思いますね。
「秘密」、楽しんでいただけるといいな~。
って、私が書いたわけじゃないんですけど(笑)
投稿: うっちー | 2009/02/16 21:48