「嫌われ松子の一生」
昨日の夜、「24/シーズン5」を6話分も観てしまい、
無事完結しました。
なかなか面白かったけど・・・
なじみあるキャストが減っていくのは寂しいですね。(ネタばれ?!)
今日はパスポートセンターへ行く以外、特に用事がなかったので、
前から積んであった「嫌われ松子の一生」を一気に読了。
コーヒー片手に思う存分読書できるというのは、本当に贅沢。
「ラストでは泣いた」って友人もいるくらいだったのですが、
私は全く松子に感情移入ができませんでした。
涙もろいはずの私ですが、涙が一滴も出ず。
ストーリーは面白かったですよ。
先が気になって、どんどん読み進めたんですけど・・・
どうも、松子が私の一番嫌いなタイプの女性なんですね。
確かに不運もあるけれど・・・
自業自得な部分も多いし、全てを誰かのせいにして生きてる。
腹が立ちます。
「私はあなたとは違う。
あなたのように何にでも立ち向かっていける、
強い人間じゃないのよっ」
こんなセリフを松子が吐くシーンがあります。
そして、こういうセリフを私も何度か言われたことがあります。
松子を好きになれないのは当たり前かも(^-^;)
確かに、人間は一人一人違うし、
同じように強くなれる人間ばかりじゃないと思う。
でも「強くなって欲しい」と思うから、励ましの言葉をかける。
そこで上のようなセリフが返ってくるのだから、
「もう勝手にしろ」と思っちゃいますよ。
たぶん、こういうタイプの人は傷をなめ合いたいんですよね。
ただ愚痴を聞いたり、慰めてもらえるだけでいい。
自分を正当化したいだけ。
そういうなれ合いの人間関係も世間にはたくさんありますが、
私はそんなのまっぴらごめん。
本音でぶつかって、通じなければ去ります。
たぶん松子とは一生分かり合えないだろうと思いました。
「強い人間」と思われている人間が、
何の苦もなく強い人間であると思うのは間違いです。
「強い人間」の多くは、
ただ「強くありたいと思っている人間」なんだと思います。
あなただけじゃない。
人間は皆、弱いものだと、私は思いますよ。
![]() | 嫌われ松子の一生 (上) 山田 宗樹 幻冬舎 2004-08 by G-Tools |
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コメント
ウハハハハ!!
うっちーさんらしい感想(^@^)
そして同感です。
私も、我の強さ・意志の強さ・運の強さ。よく羨まれます。
そして、若かりし頃は、それがいけないことなのかもしれないと、妙な劣等感を感じたことすらありました。
現在、鍼灸マッサージ師として生計を立てているのも、その頃にたくさんの人のだらしない(笑)愚痴に苛立ち、疲れ
「身体が元気になったら、愚痴なんか言う暇なくなって、なんか動き出すんじゃないの?」
という気持ちが有った事も否めないですね(^^;)
「松子」はビデオで観たのですが、非常に興味深く鑑賞しました。
「こうまで、傷のなめ合い、共依存というものが循環すると、ドラマになるんだなー。」
って感じで。
ある意味、松子も強いと思います。
あそこまで、無頓着に依存し、そのことで「幸せになれる」と信じるには「不幸に居座る強さ」が無いと…。
そのエネルギーを、本質的な意味で「自分を幸せにする」方向に向かすことが出来れば、私なんか足元にも及ばないくらい、超絶に強いに違いないと(^^;)
今の仕事を通して「あたしって、ひょとして超絶強い??」って気づく人が一人でも増えるのが私の目標のひとつですかね。
自己紹介も兼ねて…。
おやすみなさいZZzzz…
投稿: TENYU | 2007/04/07 02:41
「嫌われ松子の一生」は読んでいませんが
「私はあなたとは違う。
あなたのように何にでも立ち向かっていける、
強い人間じゃないのよっ」
弱さは自慢にはなりません
精いっぱいがんばることを知らずに
何かというと人のせいにして
愚痴るのは情けないです
わたしも反省してみます
投稿: あけみ | 2007/04/07 09:07
>TENYUさん
映画版は、また色々と違うそうですね。
見てみたいけど、イライラしそうだしなぁ(笑)。
中谷美紀は好きなんですが。
TENYUさんは鍼灸マッサージをされてるんですか!
お話聞かせていただいて嬉しいです。
その職業意識に感動しました~(ノ_・。)
素晴らしいですね。
きっと、TENYUさんのおかげで強くなれるひとが
今までも、そしてこれからもたくさんいるんですね!!
そういう情熱、とても素敵です。
私も初心を忘れずに頑張りたいと思います。
>あけみさん
あけみさんが何を反省するんですか~!
全然そんな必要ないですよー。
愚痴を言ったり弱音を吐いたりするのは、
私は全然構わないと思うんです。
私だってそういうこと、たくさんあります。
でも、「そればかり」になってしまうのが怖いんです。
他人の励ましの言葉も全然届かない。
いつでも「自分が一番大変」「自分が一番可哀想」という
被害者意識のかたまりのような人。
松子はそれに近かったんです・・・私から見ると(^-^;)
我ながら冷たい感想だなーと思いますが、
こんな読者もいるということで・・・。
投稿: うっちー | 2007/04/07 21:51
もっと他の記事をじっくり読んでコメントしたいんですけど、こないだの反省をいかして、目的の記事を最優先で読むことにしました!!
なるほど~。
うっちーさんはかなり松子のそばで読まれていたのですね。私なんぞはかなり離れたところから、エンターテイメント的に松子の不幸物語(でもなぜかちょっと喜劇的な。←松子があまりにバカだから)を楽しませてもらっちゃいました。私の方がよほど冷酷ですね。ぎゃは
でも実際に松子みたいなのがいたら、イライラするし、絶対友達にはならないだろうなって思いますけどね。
映画は面白かったですよ~。映像がどぎつくて、観ないうちは敬遠してたのですが、なかなかどうして。
そのどきつさや、ミュージカルタッチの軽いノリが、松子のチープな人生を巧く描き出してるんです。
もちろんじっくり松子と向き合ったらイライラしちゃうかもしれませんけど…。中谷美紀は名女優!!
投稿: P | 2007/04/16 19:26
>P
確かに物語としては、目が離せないよね。
私も一気に読んでしまったし。
中谷美紀は大好きだから、映画もちょっと興味湧いたりして。
私は映画でも小説でも、
その世界に入り込みすぎてしまうのかも(^-^;)
あとは作者が男っていうのが嫌。
何が嫌って、トルコ嬢とかの肯定的な書き方かな。
男ならではって感じがして嫌悪感が・・・
なんか女を低く見てる感が・・・
女性作家がバカな女を描くのと
男性作家がバカな女を描くのとでは、
どうしても受け取り方が違ってしまう私です。
関係ないけど渡辺淳一の女性観も大嫌いです。
なんか攻撃的になっちゃった。あは(^-^;)
投稿: うっちー | 2007/04/17 00:57