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2007年3月の記事

2007/03/11

超豪華キャスト「ボビー」

全然宣伝されてないので、存在すら知らなかったこの映画。
映画館で偶然広告を目にして、その豪華キャストに唖然。
しかも監督はエミリオ・エステヴェス
マーティン・シーンを父に持ち、弟がチャーリー・シーン、
芸能一家の元青春スターじゃないですか!
なんて懐かしい。
公式サイトはこちら

名優アンソニー・ホプキンスを筆頭に、
「氷の微笑」のシャロン・ストーン
「ゴースト」のデミ・ムーア(エステヴェスの元婚約者)、
そのデミの現夫アシュトン・カッチャー
「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッド
「恋愛小説家」のヘレン・ハント
「シービスケット」のウィリアム・H・メイシー
「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーン
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のマーティン・シーン
そして「モブスターズ」のクリスチャン・スレーター!!
(↑昔、大・大・大ファンだったんです。今も好きだけど)

まだまだ他にも注目の若手などたくさん。
監督のエステヴェスも出演しています。

ロバート・F・ケネディ暗殺の日を描いたこの映画。
兄のジョン・F・ケネディの暗殺シーンは
何度も見たことがありますが、
ロバート(ボビー)についてはほとんど知識がありませんでした。
そして、兄弟揃ってマリリン・モンローを弄び
殺害した疑惑まである「血塗られたケネディ家」に対して、
私はあまり良いイメージを持っていませんでした。

しかしこの映画を見て、少なくともパブリックなイメージとして、
ロバート・F・ケネディがなぜそこまで支持されたのかは
よく分かりました。
そして、当時のアメリカの問題点が、
未だ変わっていないということも。
人種差別の問題は今も消えてはいないし、
ベトナム戦争の問題も単に場所が変わっただけ。

アメリカは自らを「国際警察」とし、軍事介入を好むとされます。
「だからアメリカ人は・・・」と非難する声もよく耳にします。
しかしアメリカ国内だって、国民の多くが戦争には反対している。
国民たちの思いは私たちと同じなのです。
アメリカをひたすらバッシングする人には、
そういう面に気づいて欲しい。
「華氏911」なども合わせて観れば、よく分かると思うのですが。

ケネディ家に心酔している父を持つエステヴェスが、
ボビーを賛美するために作った映画。
ただそう思って観てしまうとつまらないです。
ラストになだれこむまでは確かに淡々としていて
寝てしまう人がいるのも分かるのですが
(いびきかいてる人がいた!)、
その淡々とした日常が、
暴力に巻き込まれるラストを際立たせていたと思います。

ボビー暗殺に巻き込まれ、何人もの一般人が撃たれます。
そこに、おそらくボビー本人の演説がかぶさります。
スピーチは専門のライターが書くことは知っていますが、
それでもやはり感動的です。
あの時代、いかに国民がボビーに夢と希望を抱いていたのか、
演説を聴くと納得せざるをえません。
そして、暗殺されたあとの絶望感も察するにあまりあります。

このラストの演説を聴くだけでも、
この映画を見る価値があります。

理想主義と言われようとも、
理想のない人間なんて私は魅力を感じません。
ベトナムからの撤退を政策にかかげ、
「暴力は暴力を生み、抑圧は報復を生む」
「共に暮らす人々は、皆、同胞である」
と主張したロバート・F・ケネディ。
まさに今のアメリカが求めている指導者像なのではないかと
思いました。

人々の姿に演説がかぶさるラストは、
チャップリンの「独裁者」を彷彿とさせるものがありました。

**************************

クリスチャン・スレーターには
昔(中学か高校時代・・・)、ファンレターを出したことがあります。
その時にいただいたお返事のポートレイトは宝物です。
以前にも載せた気がするけど、もう一回載せちゃいます。

Cristian_slater


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2007/03/06

カタカナ語

最近、映画「ドリームガールズ」にはまっています。
この映画の字幕は戸田奈津子さん。

ミュージカルの字幕って、本当に難しいな~と思います。

「Move!Move!Move!」
って歌われても、そりゃ「ムーブ!」としか訳せませんよね。
「ホットな」とか、
「サプライズ」とか、
雰囲気を出すためにカタカナのままの部分が結構ありました。
ソウルミュージックですものね。

1回目の鑑賞のとき、一番引っかかったのが
「ワンナイト・オンリー」でした。
これがパッと字幕で出てきたときに違和感があって。
(今はもう慣れちゃいましたけど)
タイトルに加え、歌詞の中でも繰り返される一節。

歌詞では、
「一夜かぎりの恋」(うろ覚えです)などとも訳されていましたが、
タイトルとしては締まらないってことなんでしょうね。
いろいろ考えてみましたが、
「一夜だけ」「かりそめの夜」など演歌っぽくなってしまい・・・(^-^;)

せめて「ワン・ナイト・オンリー」だったら
もう少し違和感が減っていたと思うんですけど。
テレビ番組の「ワンナイ」などと相まって、どうも気になりました。

でも今は英語がちょっと分かる人が増えたので、
下手に意訳すると「誤訳だ!」と騒がれてしまいます。

ふと「Elvira Madigan」を思い出しました。
見たことはないのですが、
邦題に強烈なショックを受けた映画です。

直訳は「エルヴィラ・マディガン(ヒロインの名前)」。

邦題が「みじかくも美しく燃え」

タイトルを見ただけで感動した映画は初めてです。
昔の映画には、名セリフや名タイトルが多いと感じます。
今の時代の流れは、ちょっと寂しいです。

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2007/03/03

第79回アカデミー賞授賞式

これを見るためにWOWOWに入った私です。
でも仕事だったので、リアルタイムでは見られず。
録画しておいたものをやっと見ることができました!!

毎年、楽しみなんですよね~。
結果よりも、授賞式自体が楽しい!!
司会も面白いし、ショーも素晴らしいし。

今年も、ほとんどまだ見ていない映画でした。
それでも楽しい(^-^;)
「あ、これ見たい」
「これも見たい」
と思いながら、一つ一つの賞に拍手。

でもやっぱり「ドリームガールズ」の舞台が素晴らしかった~。
オリジナル歌曲賞に3曲ノミネートされていて、
メドレーをやったのです。
ドリームガールズの3人と、C.C.役のキース・ロビンソンで。

でも生で聴くと、ビヨンセとジェニファーの力量の差が歴然でした。
ビヨンセの歌唱力の方が遙かに上です。
ジェニファーが気の毒になるくらい。
ジェニファーはパワーとテクニックがすごいけど、
ビヨンセの声には人の心を揺さぶる力がある。

これはもう、技術的な問題ではなくて、
「歌力」とでもいうしかありません。
いかにビヨンセが映画の中で力を抑えていたかが分かりました。
プロってすごいよなぁ・・・。

でも、ジェニファーはまだ25歳。
これからどんどん、伸びていくのでしょうね。

それにしても字幕には気になったところが多々ありました。
時間がないから仕方ないのでしょうね。
いつか、この大好きな授賞式の字幕を作りたい!
なんて野望を抱いてみました。

でも、スクリプトがないでしょうから
ほぼ完ぺきなヒアリングができないといけないですね。
24時間もしないうちに字幕をつけて放送するのですから、
かなりのスピードも必要。
(もちろん分担作業でしょうけど)
そしてさらに、映画や監督・俳優に詳しくなければなりません。

このうち私が自信あるのは最後の項目だけヽ('ー`)ノ
まだまだ長い道のりです。

でも、夢は見てみなきゃ始まりませんから!
とりあえずは、ヒアリング強化からはじめようかな。

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