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2007/02/10

DVD特典映像の字幕翻訳

・・・のお仕事が入りました。
映画好きの私としては嬉しい限り。
日本未公開の映画ではありますが、思い出の作品になりそうです。

実は、もう終了して納品済です。
この連休で、演出後の修正作業にかかります。
もっと早くご報告したかったのですが、
なかなか日記を書く気分になれなかったのでした。

このお仕事を受注したまさにその日、
大切な友人の訃報が届きました。
私より3つも年若い彼女は、ずっと病気と闘っていて、
でもその姿を見られたくないと、会うこともなかったのです。
会うなら退院してからにしたい!という彼女の意志で、
主にmixiやメールを通して交流していました。

私も仕事が忙しく、
彼女からも一週間ほどメールが途絶えて気になっていたとき、
久々に彼女からきたメールはこんな文章で始まっていました。

「お話ししなければいけないことがあります。
 私は○○(彼女の名前)の妹です。
 姉は先週、亡くなりました」

もう頭が真っ白になってしまって、何も考えられませんでした。
その後、遺書として用意されていた長いメールが届きました。
自分のことよりも遺された人たちのことを思いやる、
とても優しいメールでした。

悔やまれることばかりです。
伝えたい言葉だって、もっとたくさんあったはずなのに。
そんな切羽詰まった状況すら知らなかった私は、
ただただ涙が止まらなくて、
彼女の言葉を思い出してばかりいました。

彼女は、紅白歌合戦で有名になる前から、
「千の風になって」という詩を大切にしていました。

「私、この詩をみんなに残していきたいな。
 すごくいい詩。
 遺灰もまいてもらおうと思ってる」

そんなことを言う彼女に、
「何弱気なこと言ってるの!
 もっと前向きになって、絶対治さなくちゃだめだよ!」
なんて、みんなで言っていたものでした。

今思えば、残酷な言葉です。
彼女は、あの頃からもう分かっていたのでしょうか。

だから、外で風が吹くたびに彼女を感じるのです。
通勤ラッシュの中でも涙が抑えられなくなったり。
会社にいると気が紛れるのですが、
家で1人でいると彼女のことばかりが思い出されてしまい、
涙が止まらないのです。

今回は、そんな中でのお仕事でした。
フリーでやっていくということは、
セルフコントロールが本当に大変だと実感しました。
どうにかやり遂げたことで、自信はついたと思います。
ものすごく時間がかかりましたが・・・

納期までの一週間、会社から帰るのは毎日22時ごろ。
それから「眠眠打破」を飲んで、翻訳作業。
午前3時に寝て、朝6時に起床・・・
そんなスケジュールでした。

土日にライブ旅行の予定がありましたが、やむなくキャンセル。
日曜日のライブ当日だけ、日帰りで行ってきました。

プロの仕事において、納期は絶対に守らなければならないもの。
現在、自分自身も翻訳コーディネーターをしている私は、
いろいろな翻訳者を見てきました。
奥様が亡くなった時も、きっちり納期を守ってくださった方もいれば、
「年末年始は来客が多くて」と納期を遅らせる方もいます。
もちろん、後者はプロ失格です。

彼女は、私の夢をいつも応援してくれていました。
初仕事のときにも自分のことのように喜んでくれました。
そんな彼女のせいにして、
中途半端な仕事をするわけにはいきません。

終わった後は、心の中で彼女に報告をしました。
今日も今から修正作業です。
がんばります。

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コメント

そうでしたか…そんな大変なときにおまぬけなメールをしてしまい申しわけありませんでした。毎日睡眠3時間で頑張られたんですね。どうかお体気をつけて。うっちーさんの翻訳をDVDで見られるのを楽しみにしています。

投稿: ばきこ | 2007/02/10 13:34

>ばきこさん

いえいえ、違うんです!
メールは嬉しかったですよー、
そんな気持ちにさせてしまってごめんなさい。
仕事がかなり追い詰められた状態だったので、
終わってからゆっくりお返事書こうと思っていました。

修正作業もなかなか大変ですが、
終わったらまたメールしますね!
いつも、どうもありがとうございます。

投稿: うっちー | 2007/02/10 14:22

お友達のこと、本当に残念でしたね。
でもお友達の訃報を知っても、自分の気持ちを
押さえ、仕事をきちっと終えたうっちーさん。
うっちーさんの夢を応援してくれていたお友達も、
きっと天国から見ていて、喜んでいてくれると
思いますよ。今はまだお辛いと思いますが、
お体に気をつけて、掴んだ夢を離さぬよう
前進して行ってください。

投稿: Juliet | 2007/02/11 07:08

私も、26才の時に大事な人を亡くしました。
当時いろんな人から慰めの言葉をかけて貰いましたが、その言葉が本当の意味で自分の胸に届くまで、数年がかかりました。
ショックの渦中にあるときは、何を言ってもらっても、それで落ち着くわけじゃないんですよね。

残された人に出来ることは、まっすぐに強く生きて、元気で幸せな日々を送ることだと思います。使い古された言い方ですが、亡くなった人の分まで。

投稿: Yoshino | 2007/02/12 08:57

まず、DVDのお仕事おめでとうございます!!

私もここのところ、“職業人としての意識”、“職業人の仕事”といったことをしみじみ考えていました。
どんな仕事でもそうですが、言い訳って許されないですよね。仕事って本当にシビアな世界だなぁと実感していました。
特に私は相手が子供だからなお感じてました。

うっちーさんもよく乗り切られましたね。生活をこうして文で読んでいるだけでもうひゃーとなりました。
本当に本当におつかれさまです。立派なプロですね!!
職種は違うけど、私も見習わなきゃなと思います。エッグさんのこと言い訳にしていたらエッグさんに申し訳ないですものね。
こうして着実にキャリアを積まれているうっちーさんの姿にエッグさんも喜ばれているでしょう。

P.S.
今度ゆっくり語りましょうね。

投稿: P | 2007/02/13 19:13

うっちーさん
おはようございます
頑張って居られますね
お友達のことはお慰めする言葉もありません
寂しいですね
いっぱい涙を零して
また元気を出してください

お仕事も両方でさぞかし大変でしょうと
おからだを心配しています

先日からコメントをうまく送れず失敗していました
呆けないように私も頑張ります

お返事は不要ですから
ちょっとでも眠ってほしいと思います

投稿: あけみ | 2007/02/14 06:21

皆さん、本当にありがとうございます。
だいぶ気持ちが切り替えられてきました。
ご心配おかけして、すみません。

>Julietさん
そうですね、きっと天国から見ていてくれると思います。
せっかく一歩を踏み出せたので、
頑張って前進していこうと思っています。
いつも、本当にありがとうございます。

>Yoshinoさん
そうでしたか・・・
Yoshinoさんにも、そんなつらい事があったのですね。
確かに「本当の意味で」皆さんの言葉を受け入れるには、
時間がかかるのかもしれません。
でも、今はただ、
こうして気にかけてくださる気持ちがうれしいです。
御両親たちのお気持ちを想像すると、
私がこんなことじゃダメだってしみじみ思います。

>Pちゃん
そうだねぇ。
Pの仕事は、本当に気を抜けないね。
なんてったって、子供たちの将来がかかってるもん。
すごいプレッシャーだと思うけど、
よく頑張ってるなぁっていつも思います。

「冷たい」と思われようと、
私はやっぱり仕事っていうのは
投げ出しちゃいけないものだと思うのです。
どんな大変なことがあろうと、仕事は仕事。
言いわけのきかない世界。
葛藤もあるけれど、仕方ないよね。
お互い頑張ろう。
そして、いつか語りましょうo(^-^)o

>あけみさん
だいぶ元気な私に戻ってきました。
ご心配おかけしました。
仕事はだいぶきつかったのですが、
ずっと悩んでいた事をついに決心しました。
3月いっぱいで会社をやめます。
どちらも中途半端になるのが怖かったのです。
もう少ししたら、こちらでも報告しようと思っていました。
だから、あんまり無茶な生活はしなくなると思います(^-^;)

ところで、先ほどトラックバックしようとしたのですが
コメントもトラックバックも受け付けられなくなっていました~。
どうしちゃったのですかねぇ?

投稿: うっちー | 2007/02/17 13:20

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