翻訳の日本語表現
翻訳をするにあたって、少しずつパソコン環境を整えています。
便利なものは使わなければ損!
よりよい日本語表現を探すためにも、客先の要望に応えるためにも、
便利なツールはたくさんあります。
その中から、講座の先生に教えていただいた便利ツールを
今日は2つご紹介します。
「好きじゃん辞書」と「ATOK」です。
後者は皆さんご存知かと思いますが、前者は知らないのでは?
「好きじゃん辞書」の説明はこちらです。
有料(3,000円)ですが、お試し用データもあります。
↓
http://www.kanpyo.net/jdl+viewcat.cid+127.htm
映像翻訳では、クライアントによって
使用用語集を指定されることが多いです。
特に「朝日新聞の用語の手引」を指定されることが多いようです。
その度に、用語集で一つ一つ確認するのはとても大変。
例えば「1カ月」「1か月」「1ヶ月」など、どれにするか?
「好きじゃん辞書」を導入すると、
「いっかげつ」と入力して変換キーを押すと、
このような表示が出るのです。
(画像はクリックすると大きくなります)
↓
語句の右側に出ている記号が、以下を表します。
****************************
公式サイトより
括弧内のアルファベットは、S=日本速記協会、K=共同通信社、J=時事通信社、A=朝日新聞社、M=毎日新聞社、N=日本放送協会、を示します。(SKJAMNの並びをとって好きじゃん)
****************************
このように一発で、どの用語集に該当するか分かるのです。
なんて便利なんでしょう。
今では手放せません。
そしてさらに、日本語入力システム「ATOK」を導入しました。
これは、辞書を組み込むことができて、
日本語を入力しながら様々な辞書を引くことができます。
私は国語辞典や類語辞典を組み込んでいます。
小さな四角が右下に出現します。
その指示通りに、「Ctrl+Tab」キーを押してみましょう。
↓
組み込まれている「類語辞典」が引かれると同時に、
たくさんの類語が変換候補として出現します。
映像翻訳では、同じ表現が重なるのは好まれないため、
例えば「Wonderful!!」などの台詞が頻出する場合、
こういった機能を活用する方法もあると思います。
もちろん、自分の感性としての言葉の蓄積が
一番大切だと思いますが・・・。
そして今度は、右上の「Ctrl+End」キーの指示に従ってみます。
↓
今度は、国語辞典で意味を確認することができました。
ちょっと意味が怪しいな、と思ったときにはこれで確認できます。
私は最近この機能で、「喝を入れる」が誤りだと知りました。
(正しくは「活を入れる」)
「解説表示」の「Ctrl+Home」キーを押してみると・・・
↓
・・・という風に、間違いを教えてくれるのです。
あとは、携帯電話と同じ「予測変換機能」もついています。
一度、字幕で「少年」という単語を入力しようとしたときに、
こんな予測変換が出て来て思わず笑ってしまったことがありました。
↓
ちょっと、想像力たくましすぎではないかと(笑)。
私が使っている機能はまだこの辺りですが、
もっともっと機能はたくさんあると思います。
驚きの便利ツールですよね。
私が購入したのはこちらの「電子辞典セット」。
類語辞典などは別売りで、様々な辞典の中から自由に選べます。
↓
最近、「ランダムハウス英語辞典」のCD-ROM版も入手しました。
これのレビューも、しばらく使ってみてから報告できればと思います。
ちなみに今のメインは、英辞郎とリーダーズ(電子辞書)です。
英辞郎も、オンライン版よりはダウンロード版の方が
かなり快適に使えますヨ。
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