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2006年12月の記事

2006/12/30

2006年を振り返り・・・

一日早いですが、明日から実家に帰省するため、
今日のうちに今年の御挨拶を書かせていただきます。

今年も変わらずこのブログを訪れてくださった皆様、
新たに出会った皆様、
いつも温かいコメントをくださる皆様。
本当に本当に、ありがとうございました。
活字を通じたお付き合いとはいえ、
いつもどれだけ励まされているか分かりません。

去年の年末~今年の年始あたりの日記を
少し読み直してみました。
今年の大目標、「字幕翻訳者としてトライアルに合格する」
なんとか達成できて、喜びもひとしおです。
正直、ここまで順調にこれるとは全く思っていませんでした。

合格当初は嬉しさいっぱいでしたが、
数日たつと「本当に仕事はあるのか・・・」と不安だらけの毎日へ。

初仕事の依頼を受けたときには舞い上がりましたが、
納品後は「ヘマをやらかしてないか・・・」と不安だらけに。

そして今は、「次の仕事はくるのか・・・」と不安な毎日です(笑)。

でも、一年前の私から見れば、どれもこれも贅沢な悩み。
そして、悩んでも仕方のないことばかり。
きっと、フリーになるというのは
このような毎日の繰り返しなのでしょう。

年明け、春頃までには会社を辞め、
翻訳業に専念できる態勢を整えたいと思っています。
そのため、少しずつ新たなトライアルなどにも挑戦中です。

字幕翻訳である程度、実績を積むことができたら、
吹き替えの勉強もしたいと思っています。
オールラウンドに、
あらゆる依頼に応えられる翻訳者を目指したいです。
これはまだ先の話になると思いますが・・・(^-^;)

なんだか来年の抱負までしゃべってしまいましたが、
2006年はとても密度の濃い一年でした。
同じ目標を持って勉強している方との出会いもたくさんあり、
刺激にも励みにもなりました。

28~29歳のころの日記(カテゴリ:いろいろ日記)を読み返すと、
30代を前にしてあせる自分の姿がありました。
「自分の生きる方向性を、せめて30代までにしっかりと定めたい」
迷走気味でもありましたが、一生懸命でした。

2006年で31歳を迎えた私にとって、
字幕翻訳はまさに「天職」と思える仕事。
そのスタートラインに立つことができて、本当に幸せです。

WEB上で日記を書くようになったのが2002年11月。
まだブログの存在すら知らなかったころ、
HTMLの手書きでHPを始めました。
更新頻度はばらつきが激しいですが、
続けることに意味があると思っています。

そして、ここで出会った皆さんとの出会いも
ずっとずっと大切にしていきたいです。
2007年も、マイペースに更新を続けていくつもりです。
地味なブログですが、来年もどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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2006/12/27

翻訳の日本語表現

翻訳をするにあたって、少しずつパソコン環境を整えています。
便利なものは使わなければ損!
よりよい日本語表現を探すためにも、客先の要望に応えるためにも、
便利なツールはたくさんあります。

その中から、講座の先生に教えていただいた便利ツールを
今日は2つご紹介します。
「好きじゃん辞書」「ATOK」です。
後者は皆さんご存知かと思いますが、前者は知らないのでは?

「好きじゃん辞書」の説明はこちらです。
有料(3,000円)ですが、お試し用データもあります。

http://www.kanpyo.net/jdl+viewcat.cid+127.htm

映像翻訳では、クライアントによって
使用用語集を指定されることが多いです。
特に「朝日新聞の用語の手引」を指定されることが多いようです。
その度に、用語集で一つ一つ確認するのはとても大変。
例えば「1カ月」「1か月」「1ヶ月」など、どれにするか?
「好きじゃん辞書」を導入すると、
「いっかげつ」と入力して変換キーを押すと、
このような表示が出るのです。
(画像はクリックすると大きくなります)

Skjamn1_1

語句の右側に出ている記号が、以下を表します。

****************************
公式サイトより
括弧内のアルファベットは、S=日本速記協会、K=共同通信社、J=時事通信社、A=朝日新聞社、M=毎日新聞社、N=日本放送協会、を示します。(SKJAMNの並びをとって好きじゃん)
****************************

このように一発で、どの用語集に該当するか分かるのです。
なんて便利なんでしょう。
今では手放せません。

そしてさらに、日本語入力システム「ATOK」を導入しました。
これは、辞書を組み込むことができて、
日本語を入力しながら様々な辞書を引くことができます。
私は国語辞典類語辞典を組み込んでいます。

例えば「すばらしい」と入力して変換キーを押すと・・・

Atok_rensou_1

小さな四角が右下に出現します。
その指示通りに、「Ctrl+Tab」キーを押してみましょう。

Atok_ruigo_1

組み込まれている「類語辞典」が引かれると同時に、
たくさんの類語が変換候補として出現します。
映像翻訳では、同じ表現が重なるのは好まれないため、
例えば「Wonderful!!」などの台詞が頻出する場合、
こういった機能を活用する方法もあると思います。
もちろん、自分の感性としての言葉の蓄積が
一番大切だと思いますが・・・。

そして今度は、右上の「Ctrl+End」キーの指示に従ってみます。

Atok_kokugo_1

今度は、国語辞典で意味を確認することができました。
ちょっと意味が怪しいな、と思ったときにはこれで確認できます。
私は最近この機能で、「喝を入れる」が誤りだと知りました。
(正しくは「活を入れる」)

また、こんな誤りを訂正してくれる機能もあります。

Atok_nijuu_1

「解説表示」の「Ctrl+Home」キーを押してみると・・・

Atok_kaisetu_1

・・・という風に、間違いを教えてくれるのです。

あとは、携帯電話と同じ「予測変換機能」もついています。
一度、字幕で「少年」という単語を入力しようとしたときに、
こんな予測変換が出て来て思わず笑ってしまったことがありました。

Atok_yosoku_1

ちょっと、想像力たくましすぎではないかと(笑)。

私が使っている機能はまだこの辺りですが、
もっともっと機能はたくさんあると思います。
驚きの便利ツールですよね。

私が購入したのはこちらの「電子辞典セット」。
類語辞典などは別売りで、様々な辞典の中から自由に選べます。

最近、「ランダムハウス英語辞典」のCD-ROM版も入手しました。
これのレビューも、しばらく使ってみてから報告できればと思います。
ちなみに今のメインは、英辞郎とリーダーズ(電子辞書)です。
英辞郎も、オンライン版よりはダウンロード版の方が
かなり快適に使えますヨ。

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2006/12/20

怒りカンタービレ

TVドラマ「のだめカンタービレ」
毎週見てます。面白いです。
峰君やのだめ、ハリセンなど、演技もいい!
ストーリーもほぼ忠実で、原作ファンでも楽しめるんですが・・・・

怒りを感じることも多々。

責任は脚本家にあるのか、演出家にあるのか分かりませんが、
原作の表面しかなぞってないようなシーンや台詞が
多過ぎです。

とりあえず、今週の「スカーレット・オハラ」
あれはないデスよ・・・
仮にもこういう業界にいるのなら、
スカーレットくらい知っていてください。

なんですか、あの真っ赤なフリフリドレス。
どこがスカーレットですか(怒)!
デザインだけはほぼ原作のまま。
原作は白黒ですから、勝手にイメージして派手色にしたのでしょう。
知らないのなら、「スカーレット・オハラだ~」って台詞は
カットしてくださいよ。
(ちょっとググれば分かることですけど・・・)

意味も分からず残してるもんだから、絵と台詞がちぐはぐ。

原作者が意図しているスカーレットは明らかにコレです。

Wind3_1

恥ずかしすぎる無知ですヨ。
楽しみにしていたシーンなのに・・・。
それにしてもスタッフが誰も気づかないとは考えられない。
一体どうなっているのでしょう??

他にも、いろいろあったんですよ。
上っ面の台詞だけを残してるシーンが。

*************************

●飲み会のトイレで、のだめと彩子が出会うシーン

原作では、のだめの大きなピアノ向きの手を見た彩子が、
「あの男はこういうのに弱いのよね・・・」と言う。

ドラマでは、酔っぱらったのだめが彩子にしなだれかかり、彩子が
「あの男はこういうのに弱いのよね・・・」と言う。
(なんか千秋の株まで下がるぞ)

●オケの練習シーン

原作では、指揮者として才能を発揮し、皆をしごく千秋が、
メンバーのバイオリンを奪い「こうだ!」と弾いてみせる。
それがバカうまなので、唖然とした清良が「世界は広いな~」と言う。

ドラマでは、皆をしごくシーンだけ。
そのスパルタぶりに清良が「世界は広いな~」と言う。
(全然意味わからん!)

*************************

上の2つは特に印象に残ってるひどいもの。
原作の上っ面しか見ていなくて、話を理解していない。

全体的には面白いのに、ディティールがひどいんですよねぇ。
もうちょっと読み込んでほしいものです。
プロでしょ、プロ!
原作者に失礼ですから。

あまりにもひどいもんで、毒を吐かせてもらいました。
来週は最終回。
期待して待っています。

きっと続編も作られるんだろうな。

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2006/12/17

信念

昨日の日記にも書きましたが、
久々の及川光博ライブの余韻が抜けません。

楽しかったのはもちろんだけど、
なんだかいろんなことがふっきれました。

ちょうど今はボーナスシーズン。
サラリーマンの最大の喜びと言っても過言ではない(笑)。
そういう大金を手にして、
会社をやめることに恐怖を感じる自分がいました。

ボーナスも月給も格段に減って、大丈夫?
会社の仕事はやり甲斐あるし、特に不満もないのに
本当に辞めちゃっていいの?

そんな自問自答を繰り返していた今日この頃。

周囲の人にはよく、
「迷わず我が道を突き進む」みたいに言われますが、
1人でいるとこういうことをうだうだ悩むわけです。
ただ、人に話さないだけで。

せっかく、ずっと目標にしてきた字幕翻訳者になれたというのに。
何を迷ってるんだ、と思われるかもしれませんが。
フリーの厳しさを毎日見ている身としては、切実な問題。

しかし、みっちーを見てふっと楽になりました。

迷いのない姿勢。
目標とする自分の姿が、常にゆらがない人なんですね。

ツアーっていうのは、いくら客が入っても
会場費やら人件費を入れるとほとんど黒字が出ないのは有名な話。
赤字になることも多いとか。
だから、CDだけ出して、
全然やらないアーティストもたくさんいるでしょう。
やっても数カ所とか。
でもみっちーは毎年欠かさず、数10カ所でツアーをやります。
ファンに会うために。

デビューの時だって、プロデュースを専門家に頼むことだってできた。
でも彼は、「セルフプロデュース」を絶対条件としてデビューしました。
自分を商品化されたくなかったから。
自分のやりたいことを、自分で形にしたかったから。

あれだけのルックスと才能があって、
もっと売り方を変えていたら、
一般受けした可能性だってあったと思う。
CDだってもっと売れたかもしれない。

でも、彼はそれをしなかった。
そして、それをちっとも後悔なんてしていない。
自分のできることを一つ一つこなしながら、
着実に仕事の幅を広げ、毎年目標を達成していっています。

毎年みっちーに会いに行くようになって、はや7年。
今回、相変らず自分の抱負などを熱く語るみっちーを見ながら、
「ああ、この人はいい意味で変わらないなぁ」
としみじみ思ったのでした。

そして、自分の俗っぽさに笑っちゃいました。
やりたかったこと、夢、目標。
そういったことを、見失うところだったなって。

生きていくために必要な、最低限のお金は大切です。
でも、「もっと、もっと」と欲を出したらきりがない。

お金のために私たちは生きているわけじゃない。
そんな当たり前のことが、見えなくなる瞬間があるんですね。

やめるタイミングはまだ考え中ですが、
迷いはなくなりました。
だって、このためにずっと頑張ってきたから。
「諦める」って選択肢が、もう私の中にはないのです。

今、まだ力が足りなければさらに勉強する。
今、収入が足りなければもっと稼げるように努力する。
私が今考えるべきことは、そこなんだと気づきました。
決して「会社員」という立場に甘えてしがみつくことじゃない。

みっちーの生きざまは、いつもいろんなことを教えてくれます。
今回のライブは特に強烈でした。

みっちー、ありがとう。
私も頑張ります。

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2006/12/16

及川光博ワンマンショーツアー「君こそスターだ!」

やってまいりました、このシーズン。
毎年毎年、ちょこちょこと覚書を残していますが
今年は初のゲネプロ参戦。
会場は埼玉の「戸田市文化会館」でした。

ゲネプロとは、公開リハーサルのようなもの。
だから会場はファンクラブの会員ばかりで温度が高い!
今回初の参戦となったのは、競争率が高いからです。
ゲネプロはいつも抽選になります。

運よく当選して、久々のみっちーにワクワク。

ゲネプロということで、歌いながらも照明や音響に指示を出したり。
メンバーにダメ出ししたり。
プロデューサー・及川の顔が見られて、新鮮でした。

以下、曲目など多少ネタバレ含みますので
見たくない方はご遠慮下さいね。


****************************

毎年、いろいろな感動をもらうものの、
今年の感動は質が違いました。

いつもはみっちーのショーって、
「テーマ」や「ストーリー性」がありますよね。
その中にメッセージがあって、それを受け取ることで何かを感じる。
そういう感動。

今回はタイトルの「君こそスターだ!」という通り、
ダンスナンバー中心。
私も踊る気まんまんで、
頭をからっぽにして楽しめそうだなーと思っていました。
実際、ライブはその通りでした。
曲目も新旧とりまぜて、ノリのいい曲がほとんどで。

新曲も2曲あり。
ファンなら知っている未発表曲「愛憎」も初披露。
その他は・・・まだ伏せておきましょうo(^-^)o

そうそう、楽しく踊り狂う中で、ラストにやられたのです。

なんと、曲の途中でファンを手招きしてステージへ。3人。
(1人はちびっこでした。可愛かった!)
そして一人一人、自由に踊らせて。
会場みんなで手拍子して応援して。

一生懸命踊りきったあとは、全身で抱擁。
こんなアーティスト、見たことない。

「すっごい会いたかったよ。今日は嬉しくてワクワクしてる」
「いつもいつも、本当に応援ありがとう」
「僕がこうしてステージに立てるのは、みんながいるから」
「本当は、ステージに立つのが僕じゃなくたっていいんだ。
 ライブはみんなで作り上げてるんだから」

いつもみっちーが口にするこれらの言葉が、
ものすごく胸に迫ってきて。
いつも彼のファンに対する真摯な気持ちは伝わってくるんだけど、
それをここまでして伝えようとする心意気に、惚れ直しました。

唖然としながらも、涙が出て来たんですよ。
すごい人だなぁって。
いつものようにライブの内容に感動するのとは違って、
彼のそういう人間性に胸を打たれました。

ライブ終了後も、名残惜しそうにステージに残って。
退場BGMでかかっていた「プラネタリウム」を少し歌ってくれました。
この曲、もともとイントロを聴いただけでも
涙が出て来るくらい好きなのに、
こんな展開で歌われたものだからもう大変でした。
あっというまに涙目な私。

2階席だったけど、素敵な経験をさせてもらいました。
7年前くらいのNHKホール・クリスマスライブを思い出したな。
あの時もファンをステージにあげてデュエットしたりしてたっけ。

でも、今回は半年にわたるツアー。
そこでこういった試みをやるのは、かなりの覚悟だと思います。
次回から、前列の方はものすごい気合いが入りそうですけどね(^-^;)

そうそう、
「ブレイクはしなくとも、今年も一歩一歩、着実に頑張ってきました」
というお話を最初の方でされていました。
それを聞いて、私も今年は
みっちーに恥ずかしくないくらい頑張れたなーって
初めて素直に思えたんです。
いつもは「頑張らなきゃ」って思うばかりだったんですけどね。

akkyも、すごくいいライブだったと言っていて、
「なんか、俺も頑張らなきゃと素直に思えた」と言ってました。
こういう言葉を聞くとなんだか嬉しくなります。
人をそういう気持ちにさせるみっちーのライブって、やっぱりすごい!
なんて思いつつ、現実へと舞い戻ってきました。

これからしばらくは月1ペースでライブに参加します。
たくさん充電できそうです。

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2006/12/14

無事納品しました

先日の初仕事は、日曜日の夜に無事納品しました。
何度も何度も見直して提出しましたが、胃が痛い・・・
もうスクールとは違い、添削されて戻ってくるわけでもありません。
ちゃんと使えるレベルに達していたかどうか、
クレームの電話が入らないかどうか、
毎日ドキドキしながら過ごしています。

今のところ特に連絡はないので、
大きなポカはやらかしてないのかな・・・
と、必死に自分を落ちつかせる毎日。

しかし、出来が悪ければこれで切られるのでしょう。
厳しい世界です。

今はとにかく、次回の依頼に備えて勉強するしかないですね。

なんだか最近は仕事のことで頭がいっぱいで、
こんな日記しか書けません・・・ゴメンナサイ。
今週末は久々に、映画館に行けるといいなぁ。

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2006/12/03

初仕事

すっかりバタバタしている毎日です。
交流させていただいている皆様のブログにも、
お邪魔させてはいただいているのですが、
なかなかゆっくりとコメントをつけられなくて申しわけありません。

今日は、初の映像翻訳のお仕事をいただきました。
詳細は書けないのですが、
30分のドキュメンタリー番組の翻訳とのこと。
とても嬉しい反面、不安とプレッシャーもいっぱいです。
月曜日に映像素材を受け取り、納期は一週間後。

年末に向けて会社の方も忙しいのですが、
なんとか良い仕事をしたいものです。
どれだけ睡眠時間を確保できるか分かりませんが、
限界まで頑張ってみようと思っています。

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