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2006年4月の記事

2006/04/29

時は流れて

大学時代のサークルの同期との再会が迫っています。

サークル時代、きまずい別れ方をした友人がいたのです。
彼女はサークルを去り、卒業後は遠くに引っ越したと噂に聞き・・・。
もう一生会えないかも・・・なんて思っていました。
連絡先も知らなかったし。

時が経つにつれて、元気にしているか気になって、
思い切って10年ぶりくらいに彼女の実家に電話しました。
そして私の電話番号をあずけ、「連絡ください」とメッセージ。

あれがいつごろだったかなぁ・・・。
たぶん半年くらい前だったと思うのですが、
「やっぱりダメか・・・」と、(いくぶん落ち込みながら)あきらめていた矢先に、
彼女の方から電話をくれました。

いざしゃべってみると、
お互い「なんであんなことになったんだっけ?」という感じで。
変わってないその声に、なんだか色んな事を思い出してしまいました。
不思議に、思い出すのは楽しかったことばかり。

ただただ懐かしく、さっそく飲み会を設定することに。
他の同期もほぼ全員そろうのは、本当に久しぶり。

時が浄化してくれるものの大きさに驚いています。

そして、あの頃の出会いが無駄にならなかったことが、素直に嬉しいです。

あの頃より少しは大人になれているはずだから、
今度はもっと大切にできたらいいな。

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2006/04/23

翻訳に必携の辞書

最近、こちらで映像翻訳講義の報告をしていませんが、
ちゃんと頑張ってますよ~。
いろいろと事情があり、あまり内容については書けないのです、ゴメンナサイ。

2週間前から、2時間の講義のあと、講座仲間で自主勉強会をやっています。
だから土曜日はほぼつぶれてしまいますが、今が頑張りどころ。
週に一度しか会わない仲間たちとも、今や和気あいあいの雰囲気です。

今週は勉強会のあと、akkyとしゃぶしゃぶ食べ放題へ。
大満足の食事のあとは、前にも書いた日帰り温泉「湯の郷かずさ」です。
もう、胃袋も身体もすっかり癒された土曜日でした。

今日はたっぷり寝たあと、久々に買い物「ららぽーと」へ行きました。
ホワイトデーのお返しに(遅っ!)ピアスを2個ゲット。
イルカモチーフと猫モチーフで、とっても可愛い♪
そして春らしいスカートも調達。

一番の収穫は、タイトルにある辞書。
最近ずっと欲しいと思っていたのは「類語辞典」です。
字幕を作る上で、
「こういう意味を、もっと他の言い方で言えないかな~」
と悩むことがとても多くて、ずっと欲しかったんです。

ネットで探せばたくさんあるのですが、やっぱり手にとって選びたい。
残念ながらその書店には2種類しかなかったのですが、
じっくりと見比べた結果、角川書店のものを購入しました。

類語国語辞典
大野 晋 浜西 正人
4040120000

分類の仕方が感覚的に使いやすそうです。
例えば「逃れる」という表現を引くと、
「逃げる」「免れる」「脱する」「避(さ)ける」「避(よ)ける」「回避」「退避」「避難」・・・
と、さまざまなニュアンスの言い方に出会えます。

訳がしっくりこない時とか、同じ表現が重なってしまう時、
とても重宝しますよね。

ちょっと色々やりすぎてグッタリ。
今日は久々の友人(8年くらい音信不通だった!)が電話をくれたりして、
なんだか盛りだくさんの幸せな週末でした。

来週も張り切っていきます(^-^)/

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2006/04/21

原書で「ナルニア国物語」

今、読んでます。

シェルダンより格段に難しい・・・と思います。
映画を観ていなかったら、挫折していたかも。(←オイッ)

会話っていうのは、割と読みやすいんですよね。
短くて、簡潔な場合が多いので。
シェルダンの本は、会話が多いのが読みやすさの一因だと思います。

もう一つは、情景描写でしょうか。

シェルダンの小説の舞台は、現代です。

例えば、
「彼女は服を脱いで、シャワーを浴びた」とか、
「電話をかけて○○と喋った」とか、
そういう描写がほとんどです。
短くて分かりやすく、すぐ目に浮かぶ情景。

ナルニアはと言えば・・・

「白い魔女は、そりの上で不思議な小瓶を取り出すと、
それを軽く叩いて雪の上に滴をたらした。
するとその部分がムクムクと形を変え、
何やら温かい飲み物で満たされた銅製のカップが現れた」

というような文章が続くのですよ。
(例えばの話です。全然、正確じゃありません)

厳しさが、少しは伝わるでしょうか(苦笑)。

いえ、もちろんこういう文学が、
子供たちの想像力を育ててくれるのは分かってます。
私も大好きです。

ただ、読みやすさという点で、最初に洋書になじむなら
やはりシェルダンのような本が一番なのかな、という気がします。
同じ理由で、ロアルド・ダール(「チャーリーとチョコレート工場」等)よりも、
シェルダンの方が読みやすかったです。

児童文学は、意外とハードルが高い気がしますね。

それは、もう私が大人になってしまったからなのかも・・・(淋しい)

今週は、ずっと風邪がひどくて辛い一週間でした。
喉がとっても痛くて、鼻水が止まりません(>_<)

でもどうにか、いろんなことをやり遂げて一安心です。

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2006/04/16

手羽先づくし

昨夜は、久々に朝まで飲んでしまいました。

映像翻訳講義のあと、講座仲間と自主勉強会。
そのあと新宿に向かい、名古屋以来の「世界の山ちゃん」へ。
大学時代の友人たちと会うのも久しぶり。

忙しい忙しいと言って自分の事にかまけてる私。
いつもこうして誘ってくれる友人たちがいなければ、
寂しい毎日を送っていることでしょう。
本当に感謝していますm(_ _)m

メンバーは来れなくなった人が何人かいつつも、7人。
予約をしていた私たちは、優越感に浸りながら長い行列のできている店内へ。(笑)
手羽先は相変らず、コショウがきいていてとっても美味しかった~。
一体、何人前食べたかなぁ・・・。

終電まで飲んで帰途につくも、ご近所夫婦の家で飲みなおすことに。
後半に向かうにつれ、記憶も怪しい・・・。
終電後だというのに新たなメンバーも増え(!)、
結局帰宅したのは4時くらいだったとか。(←怪しい)

今日はひどい二日酔い。
たまにはこんな日もありですね。

気分一新、課題にとりかかります(^-^)/

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2006/04/15

「積ん読」洋書&初めてのSheldon

ベストセラー作家 Sidney Sheldonを、まだ読んだことのなかった私。
原書で初挑戦、先日読了しました。

0446610178The Sky Is Falling
Sidney Sheldon
Warner Books Inc 2001-07

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邦訳も出ていますが(「空が落ちる」)、悪名高い「超訳」というシロモノ。
シェルダンのシリーズは、現在ほとんどが「超訳」で出ているようなので、
読む気が全くしなかったのです。
高校くらいの英語で十分読めると思うので、原書で読むことをオススメします。

読みやすいという評判どおり、サクサクと読めました。
字も大きく、ページが進むので快適です。
展開も早く、先が気になるので一気に読めてしまいます。
ラストの謎解きの部分ではおお~~っとため息。
あとがきを読んで、またため息。
ここ最近、東野圭吾ばかり読んでいたので、良い気分転換になりました。

東野圭吾といえば、大好きな「秘密」の英語版を発見して、本棚に積んであります。
こちらも読むのが楽しみ♪
結構、字が細かくて時間がかかりそうではありますが・・・
逆に自分でこの本を一部翻訳して、東野さんの原文とどれだけ変わるものかを
比べてみようかなぁ、なんて思ってます。ワクワク。

1932234071Naoko
Keigo Higashino Kerim Yasar
Vertical 2004-08-15

by G-Tools


しかし、まずはこれの第1話を読むつもり。
「ナルニア国物語」の原書です。
Yoshinoさんのオススメもあり、セットで買ってしまいました。

006076550XThe Chronicles of Narnia: The Magician's Nephew/the Lion, the Witch and the Wardrobe/the Horse and His Boy/Prince Caspian/the Voyage of the Dawn Treasure/The Silvair Chair/The Last Battle (7 volumes)
C. S. Lewis Pauline Baynes
Harper Entertainment 2005-11

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その他の「順番待ち」洋書は、昨日注文したSheldon。
本当に読みやすくて面白かったので。

邦訳「氷の淑女」。
上の「Sky is falling」の主人公、Dana Evans が初登場した本だとか。
復讐物というストーリーも面白そうなので、早速挑戦です。

0446604089The Best Laid Plans
Sidney Sheldon
Warner Books Inc 1998-08

by G-Tools

邦訳「ゲームの達人」。
評判が高いのでGET。早く読みたい!

0446355453Master of the Game
Sidney Sheldon
Warner Books Inc 1988-09

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2006/04/14

新手振り込み詐欺

以前、うちの母もひっかかった振り込め詐欺。
これだけ社会的に認知されていても、後から後から新しいやり方を考えてる奴ら。
人の弱みにつけ込もうというその根性が、心底いやです。

ほんと、少しはマジメに働けっつーの。

あら嫌だ、お下品になってしまいましたわ。
ホホホ。

今日のこんなニュースを見て、会社での出来事を思い出しました。
(・・・・会社相手にかかってきた、振り込め詐欺があったんです。アホですね)

リンク: Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 「牛乳かかった」新手振り込み詐欺、関東・近畿で続発.

 近畿や関東地方の運送会社に対し、タクシー運転手を名乗る男から電話がかかり、「おたくの配送トラックが落ちていた牛乳パックを踏み、中身が客の服にかかった。客の携帯に電話してほしい」と要求、連絡すると別の男が弁償金を銀行口座に振り込むよう請求する事件が、今年に入って約70件、相次いでいることがわかった。


さて、うちの会社での出来事とは。

午後の忙しい時間帯に、人事部から電話がかかってきました。
本社が遠くにあるので、よく確認電話はかかってくるのです。

相手「お疲れさまです、人事部です。
  すみません、○○○部(うちの部署)で1年以内に入籍された方って、
  誰と誰でしたっけ」

こちら「A子とB男ですけど」

相手「そうでしたね、ありがとうございます。確認です」

忙しかったのもあって、スルッと答えてしまいました。
部署名も正確に言われたので、少しもおかしいと思わず。
しかし、切ったあとに違和感を感じ、
「何の確認だろうね」と、皆でしばしザワザワ。

その1分後。
鳴り響く電話のベル。

相手「××と申しますが、A子さんいらっしゃいますか?」

(A子出る)「もしもし」

相手「旦那様が事故を起こして、救急車で運ばれたんです!!」

A子「(一瞬とまどうも、携帯をチェックして)いえ、そんなはずないですけど」

相手「いや、その、運ばれたんですよ」

A子「そんなはずないです」

相手「(ガチャン!)」

A子さんの冷静な対応にはあっぱれ。
でも一瞬、やはりパニックになったそうです。
直前の違和感があったから、状況が理解できたのですね。

そのさらに1分後。

相手「△△と申しますが、B男さんいらっしゃいますか?」

こちら「外出しておりますが」

相手「(ガチャン!)」


あのー・・・せめて1分後っていうのをやめてみては?(笑)
あ、こんな助言しないで放っておかないとな。

しっかりと、会社の部署名など把握しているのが印象的でした。
(ありふれた部署名ではないので)
今は、ホームページなどで会社情報が全て見られますからね。
ちゃんと下準備をして、挑んできてるわけですね。

そして新婚さんを狙ってるという・・・
(でも1分後にかけてしまうという・・・)

しかし、こちらがマジメに働いていて超忙しいときに
こういったバカの相手をさせられるのは、非常に腹立たしいのです。
殺意が芽生えます。

というわけで、皆さん気をつけましょう。
また、新たな詐欺があったら、みんなでどんどん報告しあいましょうね!

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2006/04/13

春色の汽車でランチへ

暖かくなってきましたね。
会社のお昼休み、なぜか「赤いスイートピー」を口ずさみながらランチに。
最近よく脳内に流れてます。

♪春色の汽車に乗って~

今日のお昼は「おむすび 権米衛」。
最近、お気に入りでよく行きます。
お米が本当に美味しいですよ~。
公式HPが見当たらないのですが、
写真をアップしてあるブログがあったのでリンクしておきます。→こちら

チーズおかかのおにぎりと、ひじきの煮物に豚汁。
なんてヘルシー!!
チーズを使ったおにぎりは初めて食べましたが、美味しいですね。


そして想いは「春色」へ。

春色って、何色だろう?
きっと、作詞した人にはイメージがあったはず。

なんとなく、一番にピンクが浮かぶ。
桜?チューリップ?

次に空色も浮かぶ。
一面の青空。さわやかな春の風。

そして黄色。
陽の光に包まれた、菜の花畑。

黄色の汽車じゃ「総武線」だなあと、ふと我に返る。
春色って感じじゃないなあ・・・

などと自問自答しているうちに、お昼休みは終わってしまったのでした。

明日も頑張ろう!

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2006/04/10

及川光博ライブ!「ツキノヒカリ」

今年も始まってます!
及川光博ワンマンショーツアー2006「ツキノヒカリ」

今年は講座などで忙しく、3か所しか参加できないのですが、
相変らず絶好調のみっちーに元気を貰って来ました。
毎年毎年、「去年より良かった!」と思わせてくれる彼はスゴイ。

そして、そんなみっちーもデビュー10周年です。
心から、おめでとう!!

どんなに俳優としての知名度の方が高くなっても、
倦まずたゆまず毎年アルバムを作り、全国を廻ってライブをやるみっちー。
やりたいことをしっかりと見据え、着実に進んでいくその姿に、
いつも勇気をもらっています。

曲目など知りたくない方は、読まないでくださいね。

******************************

「ロミオとジュリエット」を思わせる、豪華なバルコニーセット。
月の光に包まれたステージに、
ドビュッシーの「月の光」が流れるところから始まります。
(キーボード・リュウちゃんの生演奏です)

みっちーは結構クラシックを使うのが好きで、使い方がまた上手い。
サンクチュアリの時なんかも超かっこよかったなぁ!

ナンバーは、新アルバム「夜想曲(ノクターン)」からの曲と、
昔のアルバムからの曲をまんべんなくという感じで、
思ったよりも「バラードだらけ」ではなかったです。
いや、かなり踊りました。筋肉痛。

昔の曲をとても大切に歌う姿勢は以前から変わりませんが、
今回は、私とakkyにとっては嬉しい驚きの選曲でした。

以前から、2人とも「ライブで聴いてみたい曲」について話していたんです。
CDでしか聴いてないけど大好きで、是非、生で聴きたいと。

ライブに行き始めて6年目、まだまだ聴いたことのない曲はあります。
その中でもダントツ、ライブでやってほしい曲が、

うっちー→「彼と彼女のこと」
akky→「懺悔」

だったんですけど。

そうです、ライブに行った方ならお分かりのとおり、
この2曲を連続でやってくれました。
もう、ものすごい感激でしたよ~。
だって、想像以上にカッコイイんだもん!

「彼と彼女のこと」は、サポメンにホーン隊が入った去年から、
是非やってほしいとおもっていたのですが、やはりピッタリ!!
いや~、ゾクゾクするほどかっこよかった。
イントロのアレンジもだいぶ変えてありました。

正直、ここ最近のみっちーは純愛路線だったので
「歌うことはないだろうなー」と諦めていました。
「及川光博ファンに100の質問」のQ46にも書いてます(^-^;))
しかし今回、逆説的に使われていて、流れにしっくりハマッていました。

その後の「懺悔」もこれまた、憎い演出で。
こんなにいい曲だったっけ?と、目からウロコ。
この時のダンスは、何ていうかラテンの香りがしたのですよ。
みっちーの新境地?!(と言ったら言い過ぎかな)
薔薇をくわえてフラメンコをやってるような姿が、キマってしまうみっちーです。

6月には武道館ライブ(「日本舞踏館」)も決定。
先行で申し込んでますが、まさかハズレませんように・・・(>_<)

5月からはクドカン脚本の昼ドラに出演が決定。(「吾輩は主婦である」
映画も「明日の記憶」「日本沈没」と、とどまることを知らないみっちーパワー。

はやらず、すたらず、はや10年。
このまま突っ走ってください!

そして、ライブだけはどうか、ずっとずっと続けてください。

今回のライブのメインアルバム。

夜想曲-ノクターン-
及川光博
B000B63EII

10周年を記念して、5月24日に2枚同時発売のベストアルバム。
(レコード会社が違うところにご注目)

B000F2BPA2光(DVD付)
及川光博
東芝EMI 2006-05-24

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B000F2CBHI博 (DVD付)
及川光博
喝采 2006-05-24

by G-Tools

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2006/04/09

「プロデューサーズ」

ずっとずっと楽しみにしていた「プロデューサーズ」
早速観てきました!!

ブロードウェーミュージカルの雰囲気が大好きな私、
予告を見るたびにワクワクしていたのですが、予想どおり面白かったです。
やっぱり、ミュージカル・シーンが最高!!
そして、ユマ・サーマンのスタイル最高!!

芝居はかなりドタバタコメディなので、好みが分かれると思いますが
単純に笑えるので楽しいですヨ。

全体の出来としては、私はやはり「シカゴ」の方が好きでした。
洗練された、お洒落で粋なミュージカル。

でも、スカッと笑えるのは「プロデューサーズ」だと思います。
お馬鹿な映画が好きな方も、是非どうぞ。

夢を追いかける人間の姿って、いいものです。
とっても前向きな気持ちになれました。

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2006/04/05

若かりしヒース・レジャー

先日観た「ブロークバック・マウンテン」
渋い演技を披露していた、ヒース・レジャー

その彼の若かりし日(と言っても7年前)の主演映画、「恋のからさわぎ」から、
ネット上でこんな映像を発見してしまいました。
青春真っ盛りの学園ものです。
名曲「Can't take my eyes off of you」が好きな方も必見!

ヒース、若い!!キュート!!
(しかし高校生にはとても見えない)

思わず何度も何度も観賞。
一人で楽しむのはあまりにももったいないので、
こちらで紹介させていただきました。
(リンク先がいつ削除されるか分かりませんが・・・・)

本作のビデオは、現在では入手困難なようです。
観てみたいなあ。

それにしても良いシーン。
画面からあふれ出す青春の香りに、思わず笑い泣き。

こんな愛の告白されてみたーい!

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2006/04/02

「クラッシュ」

ロスで起きる交通事故をめぐる人間模様--。

「クラッシュってどんな映画?」と聞いたときに、返って来る答えは、
大体このようなものでした。

これじゃ全然内容がわからなくて、
観にいこうかどうか迷っていたときに、アカデミー作品賞を受賞。
それじゃ、ということでGO!

確かに、一言で言えるストーリー映画ではないです。
アンサンブル映画と言えばいいのでしょうか。
いわゆる、群像劇。

私は実は群像劇があまり得意ではないです。
登場人物が多くて、いろんなエピソードが盛り込まれると
すぐに混乱してしまう。

けれど、この映画は全てがスッと頭に入ってきました。
かなり登場人物は多く、入り組んでいるのに、見せ方が抜群に上手い。
脚本、そして編集の力なのでしょうか。

そして何よりも、大きなテーマとして「人種差別」が扱われています。
ここまですごいのか、という、日本人には想像し難い差別社会。
黒人・白人だけではなく、中国人やイラン人までもが登場します。

黒人の若い男のセリフが印象的でした。
「黒人が黒人を差別しないとでも思ってるのか?」

これは、私がタイを旅行したときにも強く感じたこと。
高級ホテルや高級レストランでは、
白人に対する態度と私たちに対する態度が、あからさまに違いました。

そしてまた、日本人を見ても、
アメリカほど目に見えて酷い行動はなくとも、
同じアジア人である中国人や韓国人に対する
差別意識を感じることが多々あります。
タイやベトナムも皆同じアジアでしょ、と言うと
向きになって怒り出す人すらいます。
滑稽ですね。

日本人って、アジア内においては自意識が白人って感じがします。

色々なことを考えさせられながら、1つ1つのエピソードを堪能しました。
涙が溢れてしまうシーンも多々あり、
胸をえぐられるような、リアルなエピソードが積み重ねられています。

そんな中で、ほっとさせてくれるエピソード、
「妖精さんのマント」・・・これは最高のお気に入り。

監督のポール・ハギスは、昨年アカデミー賞の主要部門をさらった
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家としてデビューされた方。
関わった作品が2年連続作品賞受賞って、すごいですよねぇ。

この映画は、監督自らが黒人にカージャックされた経験から生まれたそうです。
しかし、そこでカージャックする側の立場に立った映画を作るところが、
やはり凡人とは違う所以なんだろうなと思います。

この映画を観たあと、強く感じたのは
「人は一人では生きていけないのだな」という平凡なこと。
平凡だけど、都会にいると忘れがちで、なかなか実感しないことです。

この映画の中で起こる人種間の衝突(crash)も、
結局は人種ばかりが原因ではなく、「他者に対する警戒心・不信感」であり、
そう考えると日本でも十分共感を呼べる映画なんですよね。

地下鉄に乗っていて、「あの袋が怪しい」とサリン事件を思い出したり、
交差点を渡っていて、「いきなり刺されたらどうしよう」と思ったり、
そんな自分の日常を私も思い出しました。

俳優陣の演技が、皆素晴らしかったです。
特に、すっごい嫌な奴として登場するマット・ディロンの演技が素晴らしく、
時の流れを感じました。
私が小学校の頃観た、「アウトサイダー」のころは
すらっとした青春スター、アイドルという感じだったんですけどね。
消えて行くことなく、今やアカデミー賞にノミネートされる存在になるとは。

同じ「アウトサイダー」に出ていたダイアン・レインも、今や演技派熟女。
その頃好きだったジェニファー・コネリーも、一時期はもうだめかと思ったのに
数年前にアカデミー賞を受賞。
「フェリスはある朝突然に」の青春アイドル、マシュー・ブロデリックも、
今は舞台を中心に活躍しながら「プロデューサーズ」の映画化で注目されて・・・
やはり消えたのかと思っていたブルック・シールズは、
今度ブロードウェイの舞台「シカゴ」でロキシー役を演じるというし。

なんだか、私が映画に夢中になり始めた頃のアイドルたちが、
アイドルではなく演技派俳優として存在していることが、
驚きと共に嬉しさを運んでくれます。
その裏にあるであろう並々ならぬ努力を想像すると、
自分も頑張ろうと思えるのです。

なんだか色んなことに思いを馳せてしまいましたが、
大満足の映画でした。
作品賞、納得です。

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2006/04/01

「ブロークバック・マウンテン」

昨年度のアカデミー監督賞を受賞したこの作品。
美しい自然に包まれた純愛ものを想像して行ってしまった私・・・。

ちょっと、受け入れがたいものがありました。
やはり、自分の中には同性愛への偏見があることを再確認。

直接的な性行為描写が多過ぎて、引いてしまったのです。
これって愛なの?
男同士の愛っていうのは性欲の延長線上にあるの?
と、大混乱。

もっと、信頼から友情が生まれて、
精神的な結びつきから禁断の愛へ・・・っていうのを想像していたので、
なんだか私の理解の範疇を超えていました。
男性の感想が非常に気になる映画ではあります。
(ちなみにakkyは全然ダメだったようでした・・・)

でも面白くないということではなく、ストーリーには引き込まれましたけどね。
イニスの奥さんには心から同情します。
事実をしってもはっきりと口に出せない気持ちが、すごく理解できて
切なくなりました。

しかし、この映画に関して声を大にして言いたいことが!!

字幕が見づらい。

なんであんなことになったんでしょう?
教科書体とでも言うのでしょうか、見づらい書体の小さい字幕な上に、
文字が光透過性で画面が透けているため、目立たないのです。
犯罪的に見づらい字幕でした。
「アイランド」以来の見づらさです。

最後に。
アン・ハサウェイに金髪は似合わないと
誰か言ってあげてください。

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