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2005/06/25

「SW エピソードIII/シスの復讐」

観てきました、先々行ロードショー!!
4スクリーンで朝から晩まで上映(うち1つは吹き替え版)していたにもかかわらず、
15時くらいに行ったときには、もう22時の回ですら、
前から2列目しか取れませんでした。

当然、最終的には最前列まで全て完売。
こういう盛り上がり、大好きです。
特に今回は、28年にもわたる叙事詩の完結ということで、
感慨深い人も多かったのではないでしょうか。
リアルタイムの世代は寂しさもひとしおなのだと思います。

公開前だし、あまり内容には触れない方がいいのかもしれませんが、
この映画に限っては、皆結末の方向性は知っているわけですよね。
つまり今回はアナキンがダースベイダーになってしまう、というような結末。
さらにヨーダやオビ=ワンが死なないことも知っているわけです。
その状態で楽しませる、ルーカス監督の手腕はやはり素晴らしい。

旧3部作では、最初から悪として登場するダースベイダー。
しかし、新3部作から通して観ることで、この壮大な叙事詩は
「ファウスト的な、アナキンの贖罪の物語となる」という、
ルーカス監督の言葉に納得です。

アナキンを演じるヘイデン・クリステンセンの成長ぶりに、息をのみました。
正直言って、エピソードIIの時には優男っぷりが鼻について、
全く魅力が感じられなった。苦労を知らないおぼっちゃまのような顔。

しかし今回の変貌っぷりときたら。
鍛え上げられた体に、野望や嫉妬が渦巻く鋭い視線。
物凄く魅力的になってました。
これなら、ダースベイダーとしても納得です。
さらに、ヘイデンの演技もかなり良かったと思います。
ダークサイドに陥っていく葛藤、悲哀、そして迫力に満ちた台詞まわし。

なぜ、選ばれしジェダイだったアナキンがダークサイドに陥ってしまうのか。
それを観客に納得させてしまうだけのシナリオと演技がここにはあります。
観客は、悪であるはずのダースベイダーに感情移入をしてしまうのです。

切ないです。悲しいです。
やりきれない思いを抱えながら、ラストに希望の光を見出します。
そして、旧3部作が無性に観たくなりました。

「スペースオペラ」と呼ばれるこのシリーズ。
最高の完結だったのではないでしょうか。
28年におよぶ叙事詩の完結編として、まさにふさわしい作品になったと思います。

ダースベイダー誕生の瞬間、
あの呼吸音が聞こえ、「ダースベイダーのテーマ」が流れるときには、
思わず全身に鳥肌が立ちました。
とてつもなく大きなジグソーパズルの、最後の1ピースがはまる瞬間です。
究極のカタルシスが味わえます。

是非、みなさんその目で確かめてきてください。

そして、初めて興味を持った方へ。
このシリーズは、時系列順ではなく、是非旧3部作から観てくださいね。
つまり、エピソード4→5→6→1→2→3の順になります。
その順番で観てこそ、味わえる感動があるからです。

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