「クローサー」
やっと観てきました~。
もう近所の映画館では一日一回しか上映していませんでした。
しかも朝一、10時の回です(^-^;)
日曜だと言うのに、いそいそと早起き。
キャストは豪華ですが、やはり大衆向けではなかったんでしょうね。
R-15指定だし。
その割には、ベッドシーンは一切なしです。
(もとは同名の舞台劇ですから、当然と言えば当然)
では何がすごいかというと、会話。
きわどい会話、下ネタが、これでもかと繰り広げられます。
それでも不思議と下品に感じないのは、やはり役者のおかげでしょうか。
リアルなんですよね、とっても。
4人の男女がくっついたり離れたりと言う、他愛もないストーリーではあるものの、
一つ一つの言動や行動が、やけにリアル。
「あー、いるいる、こんな奴」
「男って、やっぱりどうしようもないよね~」
そんな台詞が思わず口をついて出てしまいそうです。
そういうディティールを楽しむ映画かな、とも思います。
映画というのは、結構音楽をかぶせてあるシーンが多いものですが、
この映画はそれが非常に少なかったです。
シーンとした中で、ただ台詞だけがやりとりされる。
役者と役者の真剣勝負。
そんな、ピンとはりつめた空気感も魅力でした。
その中でも、ダントツで光っていたナタリー・ポートマン。
ハーバード大学をトップで卒業し、映画界に復帰した彼女ですが、
今回の存在感はすごいです。
今、映画を思い出してみても、彼女の顔ばかりが浮かびます。
ストリッパーの役で、結構きわどいシーンもあります。体当たりの演技。
でもすっごく魅力的。
かわいらしくて、純粋で、強くて、謎めいていて。
画面に出てきたとたん、見せ場を全てかっさらってしまいます。
この映画で、ナタリーはアカデミー助演女優賞にノミネート。
クライブ・オーウェンは同助演男優賞にノミネートされています。
ジュリア・ロバーツは、驚くほど精彩に欠けていました。
もともとはジュリアの役は、ケイト・ブランシェットに決定していたそうです。
妊娠で降板したとか。
ケイトの方が面白い演技を見せてくれたかもなあ、と思います。
ちなみにakkyは「よくわからん映画」と言ってました。
たしかに、丸投げされる感じ(?)の映画です。
すっきり、起承転結で終わるのではなく、
こんなことがあったけど君はどう考える?といったスタンスの映画。
私は楽しめましたよ~(^-^)/
消化不良が苦手な方には勧めません(笑)。
原作の戯曲はこちら。
残念ながら今は売り切れているようですが、手に入れば読んでみたいです。
↓
クローサー パトリック マーバー Patrick Marber 岩井 真実 上田 修 海鳥社 2002-06 by G-Tools |
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