石垣に想う・名古屋城にて
名古屋城について、akkyに先を越されてしまいました(^-^;)
詳しいことはそちらを読んでもらうとして、私がまず目を奪われたこと。
↑
これは名古屋城の石垣です。
私はいつも、こういった部分を局所的に、まじまじと見るのが好きです。
一つ一つの石を積む人々の姿が見えてくるような気がします。
しかしこの石垣に目を奪われた理由は、
半年前に見た、沖縄の今帰仁(なきじん)城を思い出したからです。
今帰仁城の石垣がこちら。(というか、ここはほとんど石垣しかないのですが)
↓
今帰仁城の、歴史の跡をそのままにとどめたような眺めは、
言葉を失うほど雄大なものでした。
変に、人の手が入っていないのですね。そのまま残っている感じ。
この石垣が、とても印象に残っていたのです。
ごつごつとした石を一つずつ積み重ねて、
これだけのものを作ってしまう人間への驚き。
無骨な感じの石の並び方が、また感慨を深めるのでした。
そして今回の名古屋城。
綺麗に切りそろえられた石に、別の意味で感動です。
今となればこれ自体は珍しくもなんともないんですけど、この対比ですね。
人類の進化というか。
かたや、拾ってきた石をそのまま重ねた感じ。
かたや、石を綺麗に切り出してパズルのようにすきまなく積んでいる。
以前読んだ内館牧子さんのエッセイに、こんな内容がありました。
舞台はニューヨークの摩天楼。
「大自然は神様が創ったものだから、美しくて当たり前。
愚かな人間たちが一生懸命につくったビル群を見るほうが、私は感動する。」
この気持ちが、年を重ねるごとに少しずつわかってきた気がします。
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コメント
おかえりなさい
楽しく想い出に残る旅をされたようですね
たべものも満足されてよかったです
私はこの石垣の写真を見ていて
トロイの廃墟に埋もれていたという
何層にも重なる城壁のことを思い描きました
いちど見に行きたいと切望しています
にんげんは素敵ですね~
投稿: あけみ | 2005/02/16 19:55
>あけみさん
今帰仁城の写真を見てトロイの廃墟を想うなんて、
あけみさんならではで素敵です。
でも、本当にここは一見の価値ありですよ~。
この写真のような景色がどこまでも続いているだけなのですが、
首里城のように綺麗に復元されているところよりも、
余程感動しました。
思わず何枚も写真を撮ってしまいました。
大阪城もまだ行ったことがないので是非行ってみたいですね。
でも、名古屋城もそうでしたが天守閣までエレベーターで行けるとか・・・(^-^;)
それはちょっとパスします。
投稿: うっちー | 2005/02/17 00:04
名古屋城の石垣かぁ・・・視点が凄いですね。
切り揃えた石はそれできれいですね
今帰仁城の雄大さも凄いですけどね~
「大自然は神様が創ったものだから、美しくて当たり前。
愚かな人間たちが一生懸命につくったビル群を見るほうが、私は感動する。」
の言葉は確かにそうかもしれないけど、
大自然を見る機会が少なくなった我々に
あの自然に作られた圧倒的な美しさはどうにも表現できないですよね。
一生懸命につくったビル群を見るほうが、私は感動する。と言う部分に関しては、まださっぱりわかんないかな。。
ビル郡の中嫌いだからな・・・
投稿: もぐら | 2005/02/22 10:59
>もぐらさん
内館さんは、迫り来る摩天楼の迫力と、
そのビルの合間をぬって颯爽と歩くキャリアウーマンの姿に感銘を受けて、
生き方を変えようと決意したそうです。
(具体的には、会社をやめて脚本家になった)
「感動」の意味がちょっと違うかもしれませんが、
最近私はちょっとだけわかるようになりました(^-^)゛
決して、大自然よりビル群が好きというわけではないですけどね。
でもやっぱり、昔の人々が作った建造物もいいものです。
今のビルなんかが、将来こうして保存されて見学されたりするのかしら・・・
なんて、想像したりします。
そう考えると、あまりの味気なさにちょっと淋しくなります。
投稿: うっちー | 2005/02/22 21:22