「オペラ座の怪人」
ゴシック・ホラーに弱い私。
一も二もなく観に行きました。
ミュージカルも大好きときては、もう完璧ノックアウトです。
あの有名なテーマ曲。
冒頭のシーンで、
「ジャーン!ジャジャジャジャジャーン!!」
と流れ始めた時には、全身に鳥肌が立ちました。
このときの、映像がまたすごい。
映画ならでは。
白黒からカラーへ、現在から過去のオペラ座へ。
一気にひきはがされるベール。
本当に、一見の価値ありの素晴らしい映像となっています。
ストーリーももちろん美しいのですが、
音楽というものの存在感をここまで感じたのは久しぶりです。
音楽に圧倒されて、最後まで観てしまう感じです。
正直、映画としては冗長な場面もありました。
例えば、二人が向き合って愛のバラードを歌う場面。
舞台ならそれでいいかもしれませんが、映画はそれを映すだけじゃ退屈です。
少なからずこのようなシーンがあって、映画としてはもったいないと思いました。
(あらためて思い出し比べてみると、こういう点に関して、
「シカゴ」の映画化のやり方は素晴らしく上手かったですね)
それでも、結局最後まで魅せてしまう力がこの映画にはありました。
それはもう、映像の美しさやストーリーの魅力を超越して、
アンドリュー・ロイド=ウェーバーの音楽の、圧倒的な存在感につきると思います。
昨日観に行ったのですが、今日も一日中、頭を離れませんでした。
音楽を聴いているだけで別世界に連れて行かれます。
まさに「うっとり」の世界です。
私はオペラを観た事はないのですが、
この映画は、映画というよりはオペラそのものに近いのではと思います。
台詞もほとんどが歌なので、日本人には苦手な人が多いかもしれないですね。
ミュージカルが苦手な人には勧められません(^-^;)
クリスティーヌを演じるエミー・ロッサムが、とてもはまっていました。
(なんと「ミスティック・リバー」で殺されてしまう娘役だった女優さんです。
大出世!!)
イノセントな雰囲気の前半から、ファントムに魅入られてゆく後半への妖艶な変化が、
同性から見てもドキドキさせられました。
ファントムも、ラウルも、それぞれに良かったです。
そして、印象的なラストシーンも個人的にすごく好き。
音楽好き、ゴシック調が好きな人にはたまらない映画だと思うので、
是非是非ご覧になってみて下さい。
普通の人にオススメするのはちょっと勇気がいるかも(^^ゞ
帰宅してからまずやったこと。
それは劇団四季の舞台「オペラ座の怪人」のチケット確保。
土日で探すと、まともに観るには6月以降のチケットしかありませんでした。
・・・取りましたけどね。
いつものことながら、売れすぎです、劇団四季さま。
日本語版ってことでまた楽しみです。
それにしてもあの音楽を生で聴けると思うと、それだけで鳥肌が。
・・・・こっちの世界に帰って来れるかしら(^.^;)
いっそ、さらってファントム。
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他の方のレビュー紹介
オペラ座の怪人(「風と空と海と生き物と♪」さん)
↑映画仲間、あけみさんの詩的なレビューはいつも素敵です。
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