日本語表記のいろいろ
映像翻訳の講座も、早くも3回目の課題に取り掛かるところです。
1回目の課題はかろうじてAを貰いました。
しかし、-(マイナス)付き。
この課題、内容はダイアナ妃の死亡ニュースでした。
今となっては懐かしく感じる、昔のニュースですが・・・。
「princess Diana」
という単語がありました。
私はこれを、「ダイアナ妃」と訳してしまったのです。
ここで、減点。
ダイアナ妃は死亡当時、離婚していたのでもう「妃」ではなかった。
というわけで「ダイアナ元妃」としなければならなかったのでした。
情報を正確に伝えなければいけないニュースでは、
こういったミスは致命的なものとなります。
文字だけでなく、その裏にある情報まで正確に伝えるには
とても神経を使うのだなあ、と実感。
その他、毎回「調べ物」の課題も出ます。
「Los Angeles」をどう訳すのが正解か、などという問題です。
「ロスアンジェルス」「ロサンゼルス」「ロサンジェルス」
どれも間違いではありませんが、マスコミにおける正解というものがあります。
さて、どうやって調べるか。
一番手軽なのは、検索エンジンで使用頻度を比較すること。
しかし、ただ検索してもダメなのです。
例えばgoogleには便利な機能があって、
こういった表記のブレは同じものとして扱われてしまいます。
例えば「ロサンゼルス」で検索したら、
「ロスアンジェルス」の情報もひっかかるというわけです。
これでは使用件数が比較できません。
これを防ぐには、単語の前に「+」記号を付ければOKです。
そうすると、完璧に同じ単語だけが検索されます。
これで調べれば、どれが一番よく使われているか、わかるというわけです。
(こういったgoogleの検索テクニックを学ぶには、
翻訳に役立つGoogle活用テクニックがイチオシです)
しかしインターネットの世界は玉石混交。
信頼性は絶対とは言えません。
というわけで、オフィシャルな本があると一番良いのですね。
そこで、スクールからすすめられた以下の2冊をやっと購入。
図書館でもいいのですが、行く暇がなかなかないので・・・。
これから大活躍してくれそうです。
毎回、地名や人名の表記を調べる「調べ物」の課題も、
これがあれば一発ですから。もっと早く買えば良かった(^-^;)
なんでもインターネットで済ませようとするのも問題ですね。
会社でも言われることですけれども。
それにしてもこの2冊、パラパラと眺めているだけで結構面白いです。
文章を書く人には必携の書と言えるかもしれません。
へぇ~~っと思えるようなこともたくさんありますよ。
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コメント
こんな本があるのですね、読んでみたいなぁ・・
私も新聞や放送のことばについて、気になる事が多々あるのですよ。
投稿: もうぞう | 2004/12/22 20:29
>もうぞうさん
私も、ず~っと言葉を扱う仕事についているので、
こういう本はとても興味があるんですよ。
でも言葉って、知れば知るほど新たな疑問がわいてくるんですよねー。
一応ガイドラインはあっても、外国語は外国語。
厳密には正解などないのでしょうけど。
それにしても日本語は難しいです、本当に。
ちなみに、読み物ではなく辞書的な本であることを申し添えておきます(^^ゞ
投稿: うっちー | 2004/12/22 23:04