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2004/11/19

警察の決め台詞

世の中、凶悪犯罪が溢れています。
しかし日本の警察は優秀だと言われるとおり、
ニュースで話題になった事件は、ほぼ犯人が捕まり解決しますね。

いや、それ自体はいいことですよ。
事件の犯人が捕まるのは喜ばしいことですし、
そんな事件に巻き込まれた方々は本当にお気の毒だと思います。

しかしこの「ニュースで話題になった」というところがポイントです。
いろんな事件の解決を見るたびに、ちょっとずつ胸がチクチクするんです。
記憶の欠片が胸に刺さるんです。
あくまでも個人的な思いなので、社会的な視点では読まないで下さい。


<記憶 その1>

数年前、私が一人で暮らしていたアパートに空き巣が入りました。
ドアを開けた途端、めちゃくちゃな部屋を見て、背筋がぞっとしました。
ガタガタ震えながら警察を呼びました。
警察の方々は指紋を取りながら、言いました。

「まあ、まず捕まりませんね

鍵はもちろんその日のうちに取り替えたものの、
しばらくは部屋で一人でいられないくらい恐怖にとりつかれていました。
もし、私が在宅していて惨殺されていたら?
それでも犯人は捕まらなかったでしょうか。


<記憶 その2>

学生時代、兄貴のように慕っていた親しい先輩が、
夜の海岸を歩いていたときに若者3人に襲われ、財布を奪われました。
しばらく入院するという知らせを聞いて急いで病院に行くと、
そこには別人のように腫れ上がった顔の先輩が横たわっていました。
何箇所も骨が折れていました。

恨みでも何でもなく、ただ金目当ての犯行。
そこまでボコボコにされた先輩の顔を見て、
怒りの涙がこらえきれませんでした。
探し出してボコボコにしてやりたい、と心底思いました。

けれど、警察には言われたそうです。

「まあ、こういうのはまず捕まりません

ああそうですか。
じゃあ、先輩が殺されていたとして、大きくニュースになっていたら?
そしたら捕まえるんでしょ?犯人、探すでしょ?
見つかるでしょ!顔も見てるんだから。

と、私のはらわたがまた煮えくり返ったのでした。


<記憶 その3>

***諸事情により削除***


理屈ではわかるんです。
一つ一つに全力を尽くして捜査するなんて、無理なのでしょう。
けれど、当事者や肉親にしてみれば、
少しは誠意を見せて欲しいと思うのが当然なんです。

「まず捕まらない」っていうのは、捕まえようとしないからですよ。
だって、本気になれば捕まえられるのは、
ニュースを見ていればわかることじゃないですか。
顔もはっきり見ていて状況証拠だってあるのに捕まえられないなんて、
ただの怠慢としか思えません。

警察の、「本気を出す事件」って何を基準に決めるんでしょうね。
まあ、マスコミが大きな位置を占めているのは間違いないと思いますけど。
警察官も、殺人事件とかを扱えるようになるのが嬉しいとも聞きますし。

嬉しいって、ふざけるなと思いますが。

もっと、市民の生活に親身になってくれる組織が欲しいなあと
しみじみ思います。
少なくとも「まず捕まりません」というような放棄宣言はしないで欲しいものです。

あのときの空き巣は、またどこかに入ってるんじゃないか。
先輩を襲った3人組は、今ごろまた誰かを襲ってるんじゃないか。

いろんな事件を見るたびに、
警察が相手にしてくれなかった身近な事件を思い出し、
悔しくて腹がたって、涙が出そうになるのです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

腹が立ちますね~
危険が予知されていても事がおこらなければ手は打たないし、
捕まえられないからといって罰金があるわけでも赤字になるわけでもないですしね

日本の治安がどんどんと悪化しているというのに
警察官が気楽な様子に見えてしまいます
(真面目に頑張ってくださっている方には申し訳ないですが)

危ない所へは決してひとりでは行かないそうですし
検挙率が悪いですね
これでは悪いことをしたもの勝ちに思えます

投稿: あけみ | 2004/11/21 16:01

私も似たような経験があります。
友人が木刀で殴られて入院しましたが、相手の乗っていた車の車種とナンバーが一部分かっていたにもかかわらず、警察は犯人を検挙できませんでした。
私の家のすぐ近くでも、小学生の女の子が若い男にエレベーターの中でカッターナイフを突きつけられるという事件がありました。その子は幸い軽傷でしたが、心の傷は深いでしょう。
私は男で腕力には自信がありますが、それでも、刃物を持った暴漢に素手で立ち向かうことはできません。その場にいても助けられなければ意味がないので、その事件以来、特殊警棒を購入して持ち歩いています。警棒があれば、並の暴漢程度なら簡単に無力化できますが、持ち歩くこと自体が不穏とみなされるのも事実です。また、刃物を持って女性を襲っている暴漢を私が警棒で殴れば、法的には"暴行"となり、私自身が罰せられることになります。運が良くても"過剰防衛"ですね。弱いものを護るためなら多少の非難は受けるつもりでいますが、そのために前科者になる覚悟があるかと問われれば、難しいところです。
根本的な解決策は、どんな犯罪者も残らず検挙すること、そして、彼らを厳罰に処すことです。女性への暴行など、男の私からすれば死刑がぴったりの卑劣な犯罪です。

投稿: Yoshino | 2004/11/21 20:40

>あけみさん

そうなんですよ、腹が立ってしまいます。
また興奮気味の日記を書いてしまいました。
世間が凶悪犯罪について語っているときに、
ついつい身近な事件のほうばかり思い出してしまう自分は
本当に自己中心的な人間だなあと思います。

真面目に、熱い思いで頑張ってる方もたくさんいるんでしょうね。
私の接した方たちも、真面目そうな方ではありましたし。
しかし警官と言えども、一人で勝手なことをできるわけでもなく、
もうこれは組織としての問題なんだろうなと感じました。

「やる気がない」のではなく「組織に対するあきらめ」
そんなものを感じさせられる出来事たちでした。

投稿: うっちー | 2004/11/21 23:28

>Yoshinoさん

初めまして。ようこそいらっしゃいました。

>女性への暴行など、男の私からすれば死刑がぴったりの卑劣な犯罪です。

男性でもこういう感覚をもってらっしゃる方もいるんですね。
心強い限りです。全く同感です。

それにしても、車種とナンバーの一部まで分かっていてそりゃないだろうという感じですね。
でも、そんなものなんですよね。
話題にもなっていない事件たちが一体どれだけあるのかと思うと
非常に胸が痛みます。

警棒の件に関しても、難しいですね。
手を出したらその時点で、こちらも罪に問われますから。
けれどYoshinoさんの「多少の非難は受けるつもりでいる」という心構えはすごいと思います。

その辺のボーダーラインは本当に難しいです。
それがいき過ぎてしまったのが、アメリカの銃社会ですもんね。

投稿: うっちー | 2004/11/21 23:50

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