「笑の大学」
期待通りの面白さでした。
もう、予告を観た瞬間から「これが面白くないはずがない」と思っていたんですよね。
ジャニーズ興味ナシの私ですが、稲垣吾郎はとても良かったです。
役所広司は歴史に残る名演。
1対1、ほぼ全編2人だけの密室劇です。
あらすじは、戦時中ということで劇の上演には検閲が必要な時代の、
喜劇作家・椿と検閲官・向坂の攻防です。
「笑」が命の椿と、「笑」を解さない向坂。
真剣な2人の戦いが、真剣であればあるほど面白い。
思っていた通り、笑えたけれど泣けました。
冒頭、喜劇を見て笑っている客席が映ります。
こういうショットは「ニュー・シネマ・パラダイス」にもありましたが、
まさに「古き良き時代」という感じで好きです。
そして、その画面と同じことがこちらの客席でもおこる。
そのシンクロ。
映画館ならではの、醍醐味です。
客席の反応は、とても良かった。
もう、全編みんな大笑いでした。気持ちいい。
残念ながら入りはあまり良くなかったけど(むしろガラガラ)、
もったいない!!と思いましたよ。
これは、誰もが文句なしに楽しめる映画だと思います。
今までの三谷幸喜監督作品の中でダントツ1位の面白さだ!
・・・・と思ったら、監督はしていないんですね。原作・脚本のみ。
スタッフはフジテレビチーム。
監督は、映画はデビューという星護。
「古畑任三郎」第1シーズンの中森明菜の回を撮った方だそう。
確かに、あの回は印象的な密室劇だったっけ。
三谷幸喜が譲らなかったというラストシーンは、非常に良かったです。
予想以上のラストでした。
それにしても、「笑」における「言葉」という要素のなんと大きなことか。
これをどう翻訳したら、海外に面白さを伝えられるのだろうと、
劇中何度も考えてしまいました。
・・・・と思ったら、ロシアでは公演されているらしいですね。
( ̄□ ̄;)!!
何はともあれ、この映画の命が脚本であることは疑いようがありません。
三谷幸喜の真骨頂という気がします。
ぜひぜひ、劇場に足を運んでみてください。
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