戦場の女たち
上記は、私の大好きなあけみさんのサイトです。
上映中の新作「キング・アーサー」に、珍しく辛口のコメントがついています。
私は未見なのですが、
>雄々しく顔を歪めて闘い殺す姫には興ざめです
とのコメントには、予告などの印象から共感してしまいました。
すごいカットがありますもんね、キーラ・ナイトレー。
しかしその後、いろいろと思い出していて、自分の中の矛盾に気づきました。
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のエオウィンも同じく戦場で闘いますが、
私はこちらには全く、嫌悪感を抱かなかったのです。
むしろ愛を信じて待つだけのアルウェンに負ける(言葉は悪いですが)なんて
可哀想・・・と感じたものでした。
あけみさんは、こちらはどうだったのかしら。
愛のために戦うエオウィン、その演技力や品性がそう思わせるのか。
それとも「キング・アーサー」も、観たら私の感想も変わるのか。
「キング・アーサー」をきちんと観ないことには、結論が出せません(^-^;)
あまりにも色々なところで評判が悪いので、観に行く気が失せていましたが
こういう視点からちょっと観てみたくなりました。
男女平等が叫ばれて、女がどんどん強くなっていくご時世ですね。
大学時代のフェミニズム論の授業で、
「男ばかりがなぜ立ちションできる!!」と叫んで、
立ちションをしたという女性たちの団体の逸話を聞きましたが、
何か違うでしょう。
不当な差別は良くないにしても、男と女は違います。
その違いを楽しまないと。
戦争は、男がいるから起こるもの。
向田邦子さんの書いたエッセイに、そんな話がありました。
(以下、概略)
女には戦争はできない。
なぜなら、女は地図が書けないから。
書いているうちに紙が足りなくなり、継ぎ足したりする。
地図が書けない女に、敵の位置を把握したりするのが重要な戦争は、
無理である。
というような理論だったと思います。
身に覚えのある私は、思わず笑ってしまいました。
彼女のエッセイはどれも秀逸で、何度読んでも飽きないです。
確かに男性は戦うのが好きですね。
でも私は戦争は大嫌いです。
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コメント
うっちいさん
こんにちは
わぁ~ 光栄です
ほんとう そうでした
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のエオウィンも雄々しく闘いましたのに
なんの違和感も感じなかったのは
指輪物語で親しみを感じていたイメージの通りの
エオウィンだったからだと思います
グィネビアの場合は原作というものは有りませんから
演じるひと、それぞれの感性が表われるのでしょうね
私の中では熱い心を持ちなからも
気高く、たおやかな王妃のイメージが定着しているので
不満に感じたのだと思います
今の世の中が男に劣らず闘う烈女を求めているのかもしれません
「キング・アーサー」への、うっちいさんの感想が楽しみに思えます
豊かな愛と知性を感じさせ真摯なあなたが魅力的です
投稿: あけみ | 2004/08/04 07:45
>あけみさん
きゃー、身にあまるコメントをありがとうございます。
私の場合は、「指輪物語」の原作も読んでいなかったので
どちらも先入観無しに観ることになりますね。
観に行けましたら、また感想を書きたいと思います。
知識も経験もまだまだ足りない私が
なんだかんだ書くのもおこがましいのですが、
いろいろと考えてみてそれを言葉にしていくのは
楽しい作業です(^-^)゛
投稿: うっちー | 2004/08/05 23:43