鎌田敏夫「四人家族」
今日、表題の一冊を読み終えました。
一日中仕事だったから電車の中と休憩中だけど。
社会人になってから、こまぎれの時間をすごく貴重に感じています。
というわけで、「四人家族」。面白かったです。
まさに、現代における家族の絆とは何かを問い掛けてくる話。
鎌田氏は、あの「29歳のクリスマス」なんかを書いた脚本家。
次期の大河ドラマ「武蔵」も手がけていますね。
そして、小説家。
「金曜日の妻たちへ」なんかも、ドラマは見ていないのにあとで小説で読みました。
私は本を買うときに作家で選んでしまうので、一度好きになると全作品制覇、ということに自然になっていくのですが、鎌田氏の本もそれに近い。著者名を見ただけで手が伸びてしまうのです。
普通、ドラマのノベライズというのはつまらないものですが(だってドラマを見たほうがいいに決まってる)、「29歳のクリスマス」のように作者が自ら小説化すると意味合いが違いますね。ドラマと小説は別物としてきちんと意識しているから、それぞれに独自の世界があって面白いです。
向田邦子さんの「あ・うん」なんかもそうですね。
こういうものは比べてみると面白いですよ。
大抵、そこらのノベライズというものは他人が、ドラマを見たまま書き起こしているだけです。下手すると変な主観が入っていたりする。百害あって一利なし、と私は思っています。
ドラマは消えていってしまうけど、小説は本として残る。
そう思うと、両方で表現したいという気持ちは分かる気がします。
いつのまにか話が「四人家族」からそれました。
これもまあ、ひとり言ということで。
よむなら、ノベライズよりはせめて、脚本にしましょう。
まあ、脚本も読むためのものではないですが。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント